中央アジアを有望視してきたが
日本は中国への一国依存の危険性を早くから察知し、調達先の分散を進めてきた。中国依存は2010年の89.8%から、2024年には62.9%まで減った。しかし、これは主にベトナムからの調達拡大によるもので、同国の精錬シェアは1%に過ぎず供給には限界がある。
さらに日本はカザフスタンなど中央アジアを有望視してきたが、インフラ不足や資金力、政治リスクが重なり、期待ほどの成果は出ていない。
アメリカのマウンテン・パスやオーストラリアのライナスなど主要企業も存在するが、最終工程である精錬能力では中国に遠く及ばない。
「では日本が採掘すればよい」という考えもあるが、日本近海にレアアースが存在することは知られているものの、環境問題や莫大な採掘・精錬コストを考えると現実的な解ではない。
つまり、レアアースの「脱中国」は現実的には容易ではないのだ。