「官僚機構が与党に提供する資料の多さには驚いた」
14年以降は、後藤氏の事務所に定着したが。野党に戻った民主党は分裂、再編を繰り返しつつ多党化の時代へ。藤巻さんは「忍耐」の時代、と振り返る。
民主党が政権の座にあった3年間は、「官僚機構が与党に提供する資料の多さには驚いた」そうだ。しかし、民主党は準備・経験不足で再び野党に転落。転落した時の総選挙では「143人の当選1回生の生き残りがわずか5人(後藤氏もその一人)」だった。当時の民主党政権を経験した議員が、「悪夢」をいまでも引きずっているのではないかとの思いがある。
「ここ数年は、書生のような形で、われわれの手伝いをしようという意欲のある人はほとんどおらず、正規の採用への応募さえほとんどない状況だ」という。まさに「秘書のなり手不足」の現状が目の前にある。再び「短期決戦」となる戦いを前に、あらためて厳しい覚悟を自らに課している。
「現実主義、政策の財源論は間違いではないが、もう少し夢と未来を語らないと支持は拡大しないのではないか」。
政治の最前線で働く、議員秘書の実感である。
(ジャーナリスト 菅沼栄一郎)