2026年4月に米国トランプ大統領が9年ぶりに訪中し、習近平国家主席と「グランドバーゲン(大国間の取引)」をやり、経済・関税問題と台湾問題がディールされると見られている。2026年1月16日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」は、習近平国家主席と最も多く会食してきた外交官といわれる元駐中国大使の宮本雄二氏が出演し、日米中関係の見通しと日本が取るべきスタンスを話したが、「日本がハシゴを外される恐れがある」という。台湾独立に反対「トランプ大統領はおそらく飲むだろう」宮本氏は「(米中首脳会談では)アメリカの経済問題と台湾問題がテーブルに上がるわけです。そこでバーゲンされて、ディールされたら、台湾情勢にとって、われわれからすると困った状況が起きるんじゃないかということで心配しております」という。どういうことか。習近平主席は台湾独立に反対するよう求める可能性が強いが、宮本氏は「トランプ大統領はこれを、おそらく飲むだろうと私は感じているんですね。(日本は)ハシゴを外されると懸念してます」と話す。米中の間で「台湾は中国の国内問題」ということで決着済みとなり、「台湾有事は日本有事」などと「あたかもシミュレーションゲームみたいに話」(宮本氏)をしている日本は、東アジアの国際外交から外されると心配している。「台湾有事とは戦争なんですから」と少し怒ったように言う。外交には「お前とは話をしないぞ」と言ってる暇はない司会の羽鳥慎一アナが「そのためには(日本は)どうするべきなんですか?」と聞く。宮本氏は「まずは中国を敵対視しないこと。そのためには、中国にとって日本は経済的に重要な相手だと認識させると同時に、高市総理が中国との関係改善を本気で取り組むという姿勢を示すことが大事になります」とする。そして、「外交は『お前とは話をしないぞ』と言ってる暇はないんです」とくぎを刺した。中国になめられるなと勇ましいのはいいが、それでは日本は経済も危うくなるという指摘だ。(シニアエディター関口一喜)
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