2026年は60年にいちどの丙午(ひのえうま)。丙午生まれの女性は「気性が荒く、夫を不孝にする」といった荒唐無稽な迷信と差別があり、前回1966年(昭和41年)の「昭和の丙午」には出生数が前年より46万人、25%も落ちこむ「丙午ショック」が起きた。では、今回の「令和の丙午」をめぐる専門家の予想はどうか。
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2026年は60年にいちどの丙午 -
ベビーカレンダーのプレスリリースより
「丙午の女の赤ちゃんを生んだらたいへん」と女性誌
丙午の迷信は、江戸時代の大火と「八百屋お七」の物語などをもとに広がった。国立社会保障・人口問題研究所長の林玲子さんは、昭和の丙午ショックについて「『この現代でそのような迷信を信じる人はいないだろう』というのは1966年の時の言説であったが、それは見事に外れた」と研究報告書の中でふりかえっている。
昭和には「メディアによる過剰なあおり」があったとされる。吉川徹・大阪大学大学院教授の著書『ひのえうま 江戸から令和の迷信と日本社会』(2025年、光文社新書)などによると、テレビ、新聞、雑誌が前年から盛んに報道。多くは迷信を否定する立場からだったが、「丙午の女の赤ちゃんを生んだらたいへん」との見出しで特集記事を組んだ女性誌もあった。