衆院選が公示された。前日に行われた日本記者クラブ主催の主要7党首による党首討論会ではその場には珍しい「プロポーズ」という言葉が飛び出した。2026年1月27日放送の情報番組「ひるおび」(TBS系)はこの党首討論会での「プロポーズ」発言をめぐって総選挙後の新たな枠組みについて話し合われた。「連立政権は続かないといけない」「プロポーズ」を言い出したのは高市首相だ。代表質問で「選挙後にもし与党で過半数をとったなら国民民主党に照準をあわせて協力を願うというぐらいの解釈でよろしいか」と問われた。高市首相は「選挙が終わった後も連立政権は続かないといけない。自民党と日本維新の会(の連立)はマスト。そのうえで国民民主党には早くからプロポーズを送っております」と話した。この日の番組にもゲスト出演している毎日新聞論説委員の佐藤千矢子さんが質問した。「見ていると玉木さんが連立入りというプロポーズを受けたいけど、いろいろ親戚筋(連合などの支持団体)がうるさい。それで受けられないと見ているんです」と連立入りの意思を確認した。玉木代表は今回の衆院解散によって昨年合意した予算の年度内成立が困難になったいきさつもあり、「信頼関係が崩れてはいないが揺らいでいる」と語り、信頼関係の醸成に応じて「今後の連立のあり方も当然深さも幅も広がってくるだろう」と明確な返答を避けた。参議院で議席を持つ「国民」を引き込みたい佐藤さんは前日の会見内容の紹介を聞いて、「高市さんはずっと国民民主とやりたいというのがあって、大きな理由は参議院なんですね。衆院選をやっても参議院の過半数割れは解消されない。自民と維新でも6議席足りない。昨年の参院選で躍進した国民民主が参議院で議席を持っているので、どうしても参議院のことを考えると政権安定のために国民民主を引き込んで連立を拡大したいという高市さんの悲願があって、それが『プロポーズ』という言葉になった。今回の解散のことで自民と国民民主に距離ができたので、玉木さんはもう少し冷たい言葉を使うのかなと思っていたが、でも、まあ(自民と連立を)やりたいんだな、と思った」と、会見で受けた感触を語った。玉木代表が迷う場面が、これから何度あるか。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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