自民・中道の議席予想は微妙だが、総選挙後の政局展開はどうなる?
―― 与党が過半数を維持しても、自民党内には、高市首相への不満が残る?
「選挙が終わった後にひと波乱あるでしょう。麻生太郎副総裁や鈴木俊一幹事長は、今回の解散には何の相談にもあずかっていない、『高市自己中解散』と言われています。不信、不満が渦巻いています。高市さんが、麻生さんも鈴木さんも信用していない。それは、逆も言えますよね。圧勝すれば別ですけど。石破茂前首相に限らず、高市氏の保守的な考え方とは距離がある人たちも少なくありませんから。例えば、党の執行部の残留を望んでもお断わりする、とか。高市さんは、内輪の人間だけで政権運営せざるを得なくなる」
―― 「中道改革連合」は負けたら分裂ですか?
「立憲の左の部分は切れるでしょう、たぶん。でも、多くの人間は後がない公明出身者と一体となって、この先を目指して残ることになると思います。この塊がひとつになって、自民に向かってくれば、脅威になります。とくに小選挙区では」
―― しかし、次の参議院選挙は、2年余り先ですね。
「来年は統一地方選挙がある。44道府県で地方議員選挙がある。地方議会では、公明党が組織として残っており、自民党との協力関係を結んでいる地域が少なくありません。県議会では一人区が多い。自公協力が残っているんです。
一方で、自民党の場合、選挙に負けなければ総裁を追い出せない。ただ、参議院選挙で負けてやめた総裁は多いです。宇野宗佑さん、橋本龍太郎さん、安倍晋三さんや森喜朗さんもそれに近い。安倍さんと高市さんが決定的に違うのは、高市さんの周りには人がいない。安倍さんは人が自ずと集まってきていた。高市さんは苦境に陥った時に、あっという間に倒れるかもしれません」