「八潮市全体が臭いんじゃないかと思うくらい臭かった」 陥没事故から1年、異臭と騒音に悩まされ続ける住民

硫化水素を嗅ぐと脳細胞に直接働き、頭が痛くなる

   世界の水と環境問題に詳しいグローバルウオータ・ジャパン代表の吉村和就さんは「硫化水素は(人間が)臭いで感じてそれが脳細胞に直接働く、それでみんな頭が痛くなる。さらに進むと呼吸系統をコントロールして最後は呼吸を止めてしまうという非常に危険な化学物質」と説明した。

   番組は福岡工業大工学部の久保裕也准教授の話として「ヒトには硫化水素を体で解毒・排出する能力があるので体内に蓄積される心配はないが、臭いを感じるレベルだと人によっては喉の痛みなどの症状が出ることもある」という説も紹介された。

   吉村さんは「さらに危険なのは、硫化水素は重いんです。(付近の空気中にあるので)エアコンの室外機は全部やられて大変なことになっている。あの中の銅の配線、接続部が腐食してしまう。夏を迎える時に室外機が使えないということはエアコンが使えないことにもなり、大きな問題になっている」と指摘した。

   硫化水素は当分なくならない見通しだ。「窓を閉める」というのが主な対策だというのだが、もちろん、これが根本的な解決にはならない。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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