「強くてこわい日本」MBS「よんチャンTV」いまだ炎上 社長は陳謝、名指しされた政党にテレビ局が直接謝罪も

「各政党および視聴者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします」

   毎日放送(MBS)が制作する報道・情報番組「よんチャンTV」が2026年1月22日の回で、一部政党を「強くてこわい日本」と紹介したことに対し、同局の虫明洋一社長は1月29日に開いた新春社長会見で、このように謝罪した。

   騒動から約1週間、この放送を巡っては、政党が抗議する事態となっている。

  • 毎日放送(MBS)
    毎日放送(MBS)
  • 参政党・神谷宗幣代表(2025年9月撮影)
    参政党・神谷宗幣代表(2025年9月撮影)
  • 日本維新の会・藤田文武共同代表(2025年11月撮影)
    日本維新の会・藤田文武共同代表(2025年11月撮影)
  • 毎日放送(MBS)
  • 参政党・神谷宗幣代表(2025年9月撮影)
  • 日本維新の会・藤田文武共同代表(2025年11月撮影)

「選挙前の大変重要な時期に」

   番組では、衆院選での各党の公約を巡り、政治ジャーナリストの武田一顕氏の解説を紹介。その際、モニターに「有権者の判断軸は?」と題して、「優しくて穏やかな日本」を中道改革連合、国民民主、共産、れいわと表記する一方で、「強くてこわい日本」を自民、維新、参政と表現した。

   その日のエンディングで「誤解を招くような表現がありました。お詫びいたします」などと謝罪した。

   翌23日の放送では、冒頭約3分の時間を割いて「訂正、説明、謝罪をさせていただきたい」と前置きした上で、「強くて手ごわい日本」と放送すべきところを、大変不適切な「強くてこわい日本」との表記になってしまったと、武田氏の意図を含め説明した。

   河田直也アナウンサーは、

「選挙前の大変重要な時期に、わたしたちの放送を一部訂正させていただきたいと思います。本当に不適切であったと考えています。選挙の関係者のみなさん、視聴者の皆さんにご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした」

などと謝罪していた。

維新・藤田氏「なんですかこれは」参政・神谷氏「意図的ですよね」

   放送後、一般ユーザーがXに投稿した「これは偏向報道やろ。自民、維新、参政は苦情入れていいと思う!」との内容には、1月23日までに3.1万を超えるリポストがされ、10万を超える「いいね」が寄せられた。

   日本維新の会の藤田文武共同代表は22日、前述の投稿を引用し、

「こわい日本って。なんですかこれは」

と疑問を呈した。参政党の神谷宗幣代表は23日、

「謝罪して済む話ではない」

と怒り。「誤解をまねく? いや意図的ですよね」と指摘し、「それは維新の藤田代表も怒るわな。私もしっかり覚えておきます」とつづった。

   自民党の大阪府連会長の松川るい氏は23日、前述の投稿を引用し「この大事な時期に、公平性を欠く報道です」と苦言。「MBSに強い懸念を申し入れました。MBS社で今後の対応を検討するとのこと。マスコミは国民の意識に大きな影響を与えますので、より公平・公正な報道に取り組んで頂きたいと思います」と投稿した。

   松川氏は1月26日のXの投稿で、「MBSの皆様が大阪府連にお越しになり、先日の報道内容について丁寧で真摯な謝罪をいただきました。 再発防止に努め公平公正な報道に取り組むとのことでした」と直接の謝罪があったことを明らかにした。

   また、J-CASTニュースがMBSの担当者に、政党からの抗議などの反応が放送局にあったかを尋ねると、「先方があるので、お答えできない」とのことだった。

放送局には約800件の抗議や意見が

   虫明社長は、会見で武田氏の「諸外国にとって手ごわい」という意図を、明確に示せていなかったとし、モニター画面を作る際に、前提条件を省略するなど、「丁寧さを欠いたまとめ方だったと考えている」と述べた。また、

「『こわい』というネガティブ表現になっており、バランスが取れておらず、引き続き政治的公平性を担保した報道に努めていくことは当然のこととして、改めて社内に周知、徹底した」

と説明した。

   同局によると、放送から28日までに約800件(うち電話が約330件、メールが約460件)の抗議や意見が寄せられている。

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