2026年2月1日のトークバラエティー番組「サンデージャポン」(TBS系)はトランプ米大統領のメラニア夫人を追ったドキュメンタリー映画「メラニア」をとりあげた。制作費約115億円、監督は「ラッシュアワーシリーズ」などで知られるブレット・ラトナー監督だが、番組が公開初日の金曜日夜、東京・品川区の映画館を取材してみると、観客数は5人だった。
アメリカ映画評論家や関係者の間でも不評
テレビプロデューサーのデーブ・スペクターさんは「まずこの映画制作を打診したのはメラニア夫人本人なんです」と話した。「アマゾンのベゾス(アマゾンの創業者)と食事している時に自ら言ったんですね。トランプが言いそうだけどそうではない」と映画制作のきっかけを紹介した。アマゾンが配給元になっている。
日本の映画館での寂しい光景が象徴するように、デーブさんはこの映画がアメリカ映画評論家や関係者の間で不評であると話す。
「事前に評論家に試写を行っていない。作品がよくないとそういうこと(試写をしない)をやるのは普通なんだけど、評論がかなり厳しくて星も2つが多い」と紹介した。
理由は「浅はかで深掘りできていない。とてもドキュメンタリーとは言えない」と酷評した。デーブさんは「メラニアさんは頭がよくて悪い人じゃないんだけど、歴代ファーストレディーの中では支持率が低い。この映画をやることによってやぶへびというか、かえってやらなかった方がよかったのでは」と言う。
「お金持ちがどう過ごしているのか見るには面白い」
歌手のマイク眞木さんの長女で米ネバダ大卒の眞木花さんは感想を聞かれて「かつてのルームメイトに話を聞いたら、この映画が作られたこと自体知らなかった。全く興味がなくて『またそんなことやってるんだ』といったエンタメ疲れのようなものが出ていた」と現地の受け止め方を紹介した。いっぽうで、磯山さやかさんは「お金持ちがどう過ごしているのか、その過ごし方を純粋に見てみたいという気持ちはある」と話した。
メラニア夫人の出演料は約46億円。ドキュメンタリーというより莫大な宣伝費をかけた壮大なPR動画かもしれないが、宣伝にはなっていない。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)