プロボクシングで試合中に選手のカツラが吹っ飛ぶ珍事が起こった。
「今後彼は『試合中にカツラが脱げたボクサー』として知られることに」
ヘビー級ノンタイトル10回戦が、2026年1月31日に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われ、ジャレル・ミラー(米国、37)が、キングスリー・イベ(米国、32)を判定で下した。
ハプニングは2回に起きた。
イベの強烈なパンチで、ミラーのカツラの前頭部が剥がれ、後方に吹っ飛んだ。ミラーはこの回終了後、剥がれ落ちそうになったカツラを自ら剥がし、観客席に投げ込んだという。
衝撃的なハプニングが起きたものの、試合は3回以降、粛々と行われ、ミラーが勝利を収めた。ミラーの戦績は27勝(22KO)1敗2分け。
米メディアによると、前代未聞の珍事はSNSで話題となり、米国のXでトレンド入りしたという。
米スポーツメディア「The Sporting News」(ウェブ版)は、「ジャレル・ミラーとは誰か?ボクシング界を震撼させた、話題となったカツラのトラブルを解説」とのタイトルで記事化した。
記事では、今回のハプニングを次のように解説した。
「ジャレル・ミラー対キングスリー・イベの一戦は、ボクシング界で最大の試合ではなかったが、史上最も話題を呼んだ瞬間を生み出した。ミラーは判定勝ちを収めたが、試合の勝利で知られることはないだろう。代わりにミラーは奇妙なカツラのトラブルに見舞われた。試合中の頻繁なパンチと衝撃により、途中からカツラが剥がれてしまったのだ。ミラーの勝利は、彼の輝かしい戦績に加わったものの、今や彼は『試合中にカツラが脱げたボクサー』として知られることになる」
過去に日本でも同様の珍事が
米スポーツ専門局「ESPN」(ウェブ版)によると、ミラーは試合後、カツラについて言及したという。
試合の2日前に洗髪した際、シャンプーではなく誤ってアンモニア系の漂白剤を使用。結果、髪の毛が抜け落ちたため、急きょ友人が用意してくれたカツラを着用することになったという。
ミラーは試合後のインタビューで「私はコメディアンなんだ」と笑いを誘ったという。
ボクサーの「カツラ事件」を巡り、過去に日本でも同様のハプニングが。05年12月に東京・後楽園ホールで行われたノンタイトル戦で、3回に選手のカツラがパンチにより剥がれそうになり、3回終了後にカツラを取って試合を続行した。試合は、カツラが取れた選手がTKO勝利を収めた。
当時の報道によると、ルールでは上半身にグローブ以外の着用が許されないため、試合後、日本ボクシングコミッション(JBC)から厳重注意を受けたという。
Jarrell Miller got his toupee knocked off and then threw it into the crowd ????
— ESPN Ringside (@ESPNRingside) February 1, 2026
He got the split decision victory ???? pic.twitter.com/8qTZaAGHSF