総選挙に大勝して一強となった高市早苗内閣に、落とし穴はないのか。2026年2月12日放送の「深層NEWS」(BS日テレ)で政治の専門家たちが分析した。表向き解散した他の派閥も復活するだろうと予想政策研究大学院大学・竹中治堅教授は安倍一強よりさらに強い政権になったとみる。「今回、(選挙に)勝ったということで、(政権の)相当性を得ましたし、高市さんの人気が高いので、さらに派閥もなくなっちゃつた。安倍さんのときよりさらに強いポジションになっているんですよ」という。首相や周辺のリーダーシップが強く、自民党の影響が小さい状態を「政高党低」、逆は「党高政低」というが、高市政権では高市首相の発言力が抜きんでていて、「高高政低」「高高党低」だという。では盤石なのか。読売新聞の伊藤俊行編集委員は自民党議員が増えた分、アンチ高市も増えたと指摘した。「財政規律ひとつとっても、麻生さん(自民党副総裁)は非常に厳格な方だから、(積極財政の)高市さんのやってる方向をはたして納得して支援するだろうか。(衆院議員の)人数多くなったことで、麻生派も増えている」と伝え、今後は表向き解散した他の派閥も復活するだろうと予想する。自民党の歴史は主流派と反主流派の血みどろの権力抗争派閥が復活すると、高市首相は党内で孤立を深めそうだ。「ずっと一匹狼だった高市さんが旧安倍派に戻ってきても、『身勝手者の高市さんをどうして俺たちが支えなけりゃいけないのか』という人もいると思うんですよね。次の参議院選挙までの2年間に、何があるかわからない」と伊藤編集委員は指摘した。法政大大学院の白鳥浩教授は「自民党の歴史って、主流派と反主流派の、もう血みどろの権力抗争の歴史なんです。(高市人気で当選してきた議員たちも)選挙に通ってしまえば自分の議席ですから、それぞれの考えで走り始めるというところがあると思います」と、高市首相の足を引っ張る動きが出てくるだろうという。竹中教授は最後に、「重要なのは内閣支持率ですよね。高い間は首相の求心力になると思うのですが、下がっていったらザワザワする人が増えるんじゃないかと思います」とニヤリとした。勢力が大きいときほど抗争を起こすのが、これまでの自民党だ。(シニアエディター関口一喜)
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