歴代最強の呼び声WBC侍ジャパン、だが不安要素のポジションが いかに1点を防ぐか...守備は連覇のカギ

   過去最多のメジャーリーガー8選手が出場するなど、2026年3月開催の今回のWBCで大会連覇を狙う侍ジャパンは「歴代最強」と評する声が多い。

  • 侍ジャパン・井端弘和監督(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
    侍ジャパン・井端弘和監督(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
  • WBC東京プール会場の東京ドーム
    WBC東京プール会場の東京ドーム
  • 侍ジャパン・井端弘和監督(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
  • WBC東京プール会場の東京ドーム

「センターは短期間の練習で守れるポジションではありません」

   だが、不安要素がないわけではない。気掛かりな点の1つが、外野陣で本職がセンターの選手が周東佑京(ソフトバンク)のみであることだ。

   鈴木誠也(カブス)、近藤健介(ソフトバンク)、森下翔太(阪神)、吉田正尚(レッドソックス)はいずれも両翼を守るが、センターでの守備経験が少ない。阪神でライトが定位置の森下が春季キャンプでセンターの守備に取り組んでいるが、現役時代に外野手でゴールデングラブ賞を受賞した経験がある球界OBは心配顔だ。

「センターは短期間の練習で守れるポジションではありません。ライトやレフトと打球の質が違うし、正面の打球は距離感をつかむのが難しいので、守り慣れていないと後逸するリスクがある。内野手登録で選出された牧原大成(ソフトバンク)がセンターを守れるので、周東か牧原を起用するべきだと思います。攻撃的布陣に振り切って、他の選手を起用することは避けるべきです」

北京五輪ではG.G.佐藤が不慣れなポジションで

   一口に外野手と言っても、ポジションによって見える景色やポジショニング、打球の軌道はまったく異なる。

   08年の北京五輪で左翼を守ったG.G.佐藤は2つの落球を含む3つの失策を犯した。4位に終わりメダルを逃した責任を背負い込んでいたが、西武では右翼を守っていたため、左翼の守備が不慣れだった背景を忘れてはいけない。

   日の丸を背負う国際舞台は独特の緊張感に包まれるため、平常心でプレーするのが難しい。今大会の侍ジャパンは強打者がそろっているが、米国や中南米のメジャーを代表する投手たちから得点を奪うのは容易ではない。いかに1点を防ぐか。守備が大きなカギを握りそうだ。

(中町顕吾)

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