ラーメン二郎系とされる京都市内の人気店が、「自転車置き場」とした道向かいの未利用国有地を巡って、国土交通省から使用禁止の要請が入ったとXへの投稿で明かし、対応に追われている。
同省によると、何度か要請したものの、「自転車を置けないか」と店から相談があったという。結局、国有地をコーンバーで封鎖する事態になり、これに対し、店では、自転車置き場を別に準備していると投稿で説明している。
「今後営利目的ではここを使用しないように」
「悲しいお知らせなのですが...」。「ラーメン荘 地球規模で考えろ 伏見本店」は2026年2月13日、店のXでこう切り出し、事情を説明した。
それによると、店が面した一方通行路の左向かいにある三角型の国有地の「自転車置き場」に対し、「今後営利目的ではここを使用しないように」と国交省から指示される連絡があった。
投稿された写真を見ると、国有地が黄色いコーンとバーで封鎖されており、「ここは国道敷地で自転車を停めるところはありません」と記された掲示が出ていた。掲示には、国交省京都国道事務所の出張所名があった。
店では、今後は自転車を夜はバイク置き場に、昼は置き場がないので見つかり次第伝えるとこの投稿で告げた。
こうした説明について、ネット上で異論も出て、波紋が広がった。これに対し、店は翌14日、投稿を削除したとして、Xで謝罪文を出した。
「大変非常識な投稿をしていまい、ご迷惑をお掛けしました」とお詫びし、「駐輪場につきましては早急に対応できるよういたします」と説明した。自転車やバイクで来た場合は、スタッフに置き場の確認をしてほしいとし、近隣店舗や公共の場所には止めないよう呼びかけている。
その後も、駐輪場についての投稿を繰り返し、昼は土日祝日だけ夜と同じ場所に用意したと付け加えた。「止める場所がない場合は、お手数ですが駅周辺の有料に駐車お願いいたします」と案内している。
店が「自転車置き場」とした場所は国有地だったが、なぜこれまで使用できていたのだろうか。
店から相談があったが、国有地は貸し出しできず
国交省京都国道事務所の京都第一維持出張所は2月16日、J-CASTニュースの取材に対し、数年前から国有地に自転車が置かれており、何度か使用禁止の要請をしていたと答えた。
「お店からは、客が歩道に自転車を止めてしまうため、『自転車を置けるものなら置きたい』と相談がありました。しかし、国有地ですので、お貸しすることはありません。客が勝手に置いていくのか、お店が置いてほしいと言っているのかは分かりませんが、店に行列している客が置いている事実はあります」
今回は、一般の人から「不法占用ではないか」と苦情が入り、何度も繰り返されるため、13日から自転車を置く場所ではないと初めて明示したという。
国有地は、元々は植栽帯として使用していた。ところが、国道と一方通行路にかかる横断歩道が横にあり、渡っている人が植え込みに隠れて一方通行路から見えなくなることから、防草も兼ねてコンクリートを打ったという。
「確かに、自転車を置いても、横断歩道を渡っている人は、自転車のすき間からは見えるでしょう。誰かの邪魔になっているとは必ずしも言えませんが、苦情があれば対応せざるをえないです。コーンバーは、現在も設置していますが、自転車が置かれていないかは分かりません。これでも難しければ、別の手段を考えたいと思っています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)