2026年2月18日(日本時間)に行われたミラノ・コルティナ五輪・クロスカントリー女子団体スプリント予選で、コースに犬が乱入しゴールするというハプニングが起きた。追いかけられる形でゴールしたギリシャの選手は、「面白かったです」「レースはうまくいかなかったので、忘れさせてくれました」と話しているという。
一方、犬に追われたもう1人・クロアチアの選手は、「噛まれるのではないかと怖かった」と恐怖を語ったという。
解説も「フィニッシュを切るのはおそらくなかなかない」
犬は、第一走者のレース中に登場。ゴールに向かって正面からコースを映しているカメラの画面奥から駆けてきた。その後一度立ち止まるも、再び走り出し、ギリシャのコンスタンティナ・ハラランピドゥ選手、クロアチアのテナ・ハジッチ選手に続いてフィニッシュした。
映像ではスローやアップなどで犬が走る様子が繰り返し映し出され、さらにはゴールした瞬間を捉えたフォトフィニッシュも作成されていた。
NHKの中継では、アナウンサーがフォトフィニッシュに「なんという......サービス精神旺盛です」と実況。解説を務めた元クロスカントリー日本代表の吉田圭伸さんも「(犬が)フィニッシュを切るのはおそらくなかなかない」としつつ、「緊張感のあるレースですが、なごむというか、これはこれでいいのでは」と話し、和やかな空気感だった。
SNSでは、民放の見逃し配信サイト「TVer」公式Xが、「クロアチアの選手に続き『犬』がゴール! フィニッシュの写真も撮影されましたが記録は不明です...」として、このときの映像を投稿したほか、世界中で話題になった。
Xには、「フォトフィニッシュまで出しちゃうんだから洒落が効いてる!」「選手そっちのけで映してるのさすがw」「犬むっちゃドヤ顔」といったコメントが寄せられている。
犬に追われた選手の反応は対極「怖かった」「面白かった」
こうした放送席やSNSの雰囲気とは一転して、実際に犬に追いかけられたハジッチ選手は、「怖かった」と話しているようだ。
ドイツのスポーツ誌「スポルト・ビルト」は、ハジッチ選手の「最初はオオカミかと思いました。激しいレースで幻覚を見ているのだと思ったんです。とても大きくて、走り抜ける時、噛まれるのではないかと怖かったです」とのコメントを報じた。
同誌によればハジッチ選手はさらに、「メダルが懸かった決勝で起こっていたら、危険な状況になっていたかもしれない」と非難したという。
一方、ハラランピドゥ選手は同誌に、「(犬は)幸いにも、とてもお行儀がよかった」「可愛くて、レースの邪魔もしませんでした。面白かったです。レースはうまくいかなかったので、忘れさせてくれました。おかげで、今では有名になれました。感謝しなくてはなりません」とのコメントを寄せている。ギリシャは予選の最終結果は最下位だった。
なお、犬はゴール後、スタッフに捕まる様子が映像に収められている。