衆院選大勝の高市首相は「他党批判をしない」?→誤り コラム削除で掘り返される黒歴史の数々

   高市早苗首相が公式サイトに掲載された過去のコラムを全て削除したことで、インターネット上では消すとかえって拡散される「ストライサンド効果」が発生している。既に暴かれた「消費減税は私の悲願」発言の矛盾だけでなく、過去の過激な主張が次々と掘り起こされる事態となっている。

  • 高市早苗首相。過去の発言との整合性が問われている
    高市早苗首相。過去の発言との整合性が問われている
  • 2011年12月13日の高市首相のコラム。消費増税を肯定している。(アーカイブより)
    2011年12月13日の高市首相のコラム。消費増税を肯定している。(アーカイブより)
  • 高市早苗首相。過去の発言との整合性が問われている
  • 2011年12月13日の高市首相のコラム。消費増税を肯定している。(アーカイブより)

3か月前と矛盾するコラム削除の理由

   事の発端は、2026年2月17日に「プレジデントオンライン」が配信した記事だった。高市首相の過去のコラムを検証し、消費税減税が「悲願」とする発言を「真っ赤なウソ」と断じたところ、ほどなくして全てのコラムが削除された。2月24日に衆院本会議で、野党からこの件を追及された高市首相は「総理になってからコラムを書く時間もなく、ずっと更新できていなかったこともあり、コラム欄は削除しました」と述べた。

   だが、この説明はわずか3か月前の首相発言と矛盾する。高市首相は就任直後の25年11月の参院予算委では「あえて自分の政治家としての歩み、私の進歩も含めて見ていただこうと思って、過去のコラムも撤回したようなものも含めて全て掲載を続けております」と答えていた。

   公式サイトからコラムは全て削除されたが、アーカイブサイト「ウェイバックマシン」には、過去のコラムの記録が残されている。削除を受け、SNSでは逆に過去の発信を掘り返す動きが加速した。

   26年2月20日の施政方針演説で、高市首相は「国会における発議が早期に実現されることを期待する」と憲法改正に向けた意気込みを語った。アーカイブによると、05年6月のコラムでは「憲法九条改正私案」として「国防軍を保持する」との持論を展開していた。この思想は近年も維持されているようで、22年5月のコラムには、自民党が野党時代の12年に発表した「国防軍」を明記した日本国憲法改正草案を「個人的に大好きです」と記している。

   過去にはさらに過激な言説も。落選していた時期の04年12月には北朝鮮の拉致問題に触れ、「もしも、日本が諜報機関や軍事力を整備した国家であれば」と前置きした上で、「北朝鮮の現政権を転覆させる工作を行うと同時に、軍隊を投入して拉致被害者の奪還作戦を展開すべき段階に来ているのだと思います」とし、政権転覆や軍事介入を肯定するかのような考えを記した。さらに同年8月には、中国の刑法に「国旗侮辱罪」があることを引き合いに、日本でも「自国民による国旗侮辱罪も規定すべきだと考えています」との主張も展開していた。

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