衆院選大勝の高市首相は「他党批判をしない」?→誤り コラム削除で掘り返される黒歴史の数々

野党時代は民主党をボロクソ「亡国政権延命を許すな!」

   削除されたコラムからは、高い支持率を得ている最近のイメージを覆すような記述もあった。26年2月8日投開票の衆院選後、自民党が大勝した要因について、一部からは「若者は批判が嫌い」「高市首相は他党を批判しなかった」との考察がSNSなどで広がっていた。

   しかし、過去のコラムからは極めて攻撃的な政治姿勢が浮かび上がる。自民党が下野していた09年から12年にかけて、高市氏は当時の民主党政権に対する辛辣な批判を度々掲載。「国会軽視の暴走内閣」「政治資金問題に関する国会審議を拒絶している民主党の姿勢は、憲法の精神を踏みにじる」「国民の依存心を煽るバラマキ政策」「ポピュリズム政治の恐ろしさを感じます」「亡国政権延命を許すな!」と批判の言葉を繰り返していた。

   外交面では、26年1月に行われた韓国の李在明大統領との会談で「ドラム外交」により日韓友好を演出した高市首相。しかし、コラムからは過去の強硬な本音とのギャップが透けて見える。22年5年には韓国の尹錫悦大統領(当時)に対する要望を掲載。竹島について「本日に至るまで不法占拠を続けていることも、明白な国際法違反です」と指摘し、慰安婦像の設置についても「国際儀礼上、許されるものではありません」と一歩も引かない姿勢を強調していた。

   公式サイトからの情報削除は、特定の疑惑を打ち消すどころか、過去の全発言に対する再検証という事態を招き、削除した理由の矛盾も火に油を注ぐ結果になった。SNSでは「書く時間はないけど 消す時間はあったんだね」「もう言い訳にすらなってない」という不信感がくすぶっている。消された言葉がデジタル空間で増殖し続ける中、首相自身が過去の主張と現在の政策をどう整合させるのか、改めて姿勢が問われている。

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