小学館は2026年3月2日に公式サイトで、漫画アプリ「マンガワン」に関する新たな問題を公表。集英社の「週刊少年ジャンプ」に連載されていた漫画「アクタージュ act-age」の原作者であるマツキタツヤ氏を「八ツ波樹」という別ペンネームで起用していたことを明らかにした。
原作者の逮捕で2020年に打ち切りの「アクタージュ」
発端となったのは、マンガワンで「堕天作戦」を連載していた漫画家・山本章一氏が2016年に当時15歳の女性に対し性的暴行を行い、20年に児童買春・児童ポルノ禁止法により略式起訴され、罰金刑を受けたこと。
一方、山本氏は「一路一」に名義を変え、22年から漫画「常人仮面」の原作を担当。民事裁判が終了した2026年2月末からこの噂がSNS上で流れ、マンガワン編集部は事実を認め、さらに編集者が被害女性に対して損害賠償を条件に口外禁止を提案していたことも報告した。
そんな中、「小学館」は2日に公式サイト上で、「アクタージュ act-age」の原作者であるマツキタツヤ氏についても、「八ツ波樹」という別名義でマンガワン配信の漫画「星霜の心理士」の原作を担当していたことを新たに公表した。
マツキ氏は20年に路上で女子中学生の胸を触ったとして、強制わいせつの容疑で逮捕、起訴され、「アクタージュ act-age」は打ち切りとなっていた。
「この方法が本当に『被害者配慮』になっていたのか」
小学館の発表によると、3年間の執行猶予が明けた24年にマンガワン編集者がマツキタツヤ氏名義のXアカウントに面会を打診した。「事件に対する反省の姿勢や再発防止への取り組み、専門家による社会復帰支援状況について確認を行い」、起用を決定したと明かした。
文書の中で小学館は、「個人情報については、犯歴であっても本人の了承を得ずに他者が公表することは重大な人権侵害にあたります」としながらも、「今回、マンガワン編集部からの要望で八ツ波樹氏がマツキタツヤ氏であるということを公表したいとお願いしたところ、八ツ波樹氏からすでに憶測が広まりつつある現況を鑑みて了承をいただきました」と説明。
また、「ペンネーム変更は、八ツ波樹氏及び編集部の判断に基づくものであり、被害に遭われた方々のためという意識が一貫してありました」とした上で、「しかし公表せざるを得なくなった現在、この方法が本当に『被害者配慮』になっていたのか、被害に遭われた方々をより傷つけてしまうのではないか」とつづった。
あらためて騒動については、「今回の発表により過去の事件を掘り起こされ、被害に遭われた方々のお心を傷つけかねない状況が生じていることについては、マンガワン編集部は強い責任を感じており、心よりお詫び申し上げます」と謝罪していた。
【マンガワンにおける新たな原作者起用問題と第三者委員会設置について】
— マンガワン/裏サンデー (@MangaONE_jp) March 2, 2026
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