半裸の巨乳女性をマジックのようなもので描いた10円玉が自販機などで見つかったと、X上でいくつか写真が投稿されている。主に静岡県内で見つかっており、2年前に話題になったのと同じデザインだった。一体何の目的で描いたのかは不明だが、硬貨への落書きは刑事罰に問われる可能性がある。「エロバンクシー」などと呼ばれ、2年前も話題に巨乳の胸を強調した若い女性のイラストは、10円玉の表面に描かれていた。黒と赤のマジックのようなものが使われ、ハートマークも添えられている。この写真は、2026年3月3日を中心に、X上でいくつか投稿された。うち2つは、静岡県沼津市内の自販機などでお釣りとして出てきたようだ。他にも、同県内の伊豆半島を中心に報告があり、女性がピースサインをしたり蝶ネクタイを締めたりするデザインもあった。裏には、3ケタなどの数字がマジックのようなもので書かれていたという。また、公共施設でも、同じデザインの落書きが見つかっているとの報告も出た。西伊豆スカイラインの駐車場の休憩所にある木のテーブルに、同じデザインが描かれていたとする写真の投稿もあった。これらの投稿は、大きな話題になり、まとめサイト「togetter」にも取り上げられている。実は、24年7月も、同じデザインの10円玉が見つかったとX上で多数の投稿があり、togetterでも取り上げられていた。このときも、伊豆半島で見つけたとのケースが多かった。正体不明の芸術家バンクシーの行為を連想させるとして「エロバンクシー」などと呼ばれ、22年ぐらいからX上で報告されるようになった、との情報もあった。なぜまたこの10円玉が流通するようになったのかは、不明だ。巨乳女性を描いた10円玉について、静岡県の県民生活課などは3月5日、J-CASTニュースの取材に対し、「そのような情報があったと聞いたことはありません」と答えた。県内でどのぐらい出回っているのかは、分からなかった。「貨幣は本来の目的で使用して」と呼びかけすべての10円玉を鋳造している独立行政法人「造幣局」の広報課は同日、「貨幣を故意に損傷したり、鋳つぶしたりする行為は、貨幣損傷等取締法により禁止されています」と取材にメールで答えた。同法によると、違反した場合は、1年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金に処せられる。今回のような硬貨への落書きについては、「造幣局は貨幣の製造を担当する機関であるため、個別の行為が同法に抵触するか否かといった法的判断、ならびに法律解釈の詳細についてはお答えいたしかねます」とした。「傷んだ貨幣は、お近くの金融機関での引き換えをご案内しています。ただし、損傷の程度等によっては金融機関で引き換えができない場合もございますので、事前に金融機関へお問い合わせいただくようご案内しています。また、偽造貨幣の可能性があるものについては、警察へのお届けをお願いしております」硬貨に落書きするケースがあったかどうかについては、こう答えた。「市中で利用できなくなった貨幣は、日本銀行を介して造幣局に戻り、溶解のうえ再利用しています。戻ってきた貨幣はそのまま溶解されるため、貨幣それぞれの損傷状況までは把握しておらず、『落書き』があった貨幣が含まれていたかどうかについては確認できません。今回お問い合わせいただいような貨幣を確認したことがあるかということについてはお答えいたしかねます」とはいえ、「故意による損傷行為は法律に抵触する可能性があるため、貨幣は本来の目的で使用していただくようお願いしております」と呼びかけている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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