27年続く漫画で「著作権侵害」発覚→編集部が謝罪 寿司屋サイトの写真を無断でトレース、イラスト化

   グルメ漫画「江戸前の旬」(日本文芸社)が2026年3月5日、東京・神楽坂にある寿司屋の著作権を侵害したとしてXで謝罪した。同店の公式サイトに載っている写真を無断でトレースしてイラストにし、「江戸前の旬」第130巻の裏表紙に使用したという。

  • 「江戸前の旬」公式Xアカウント(@2Aa63e89mqjwnkE)より
    「江戸前の旬」公式Xアカウント(@2Aa63e89mqjwnkE)より
  • 「江戸前の旬」公式Xアカウント(@2Aa63e89mqjwnkE)より
    「江戸前の旬」公式Xアカウント(@2Aa63e89mqjwnkE)より
  • 「江戸前の旬」公式Xアカウント(@2Aa63e89mqjwnkE)より
  • 「江戸前の旬」公式Xアカウント(@2Aa63e89mqjwnkE)より

著作物の無断使用は「編集部の怠慢」

   「江戸前の旬」公式Xアカウントは5日、日本文芸社の漫画編集部で部長を務める中阪康一氏の名義で、「『江戸前の旬』第130巻に関するお詫び」と題する謝罪文を投稿した。

   発表によると、東京・神楽の寿司屋「來経(きふ)」から、写真の著作権を侵害しているとの指摘を受けたという。

   調査を行った結果、同店の公式サイトに掲載されている料理の写真を無断でトレースしてイラストにし、「江戸前の旬」第130巻の裏表紙に使用した事実が明らかになったという。その上で、次のように反省を記した。

「著作物を許諾を得ずに使用し、『江戸前の旬』を著作権侵害を含んだ作品に導いてしまったことは、最良であり万全の漫画作品を読者の皆様に届けるべき編集部の怠慢であり、真摯に作品に向き合うべき作者・さとう輝氏の創作に対する怠慢でもあります」

   また事態が発覚したとき、「來経」に対して「適切な対応」が取れなかったとし、「編集担当および編集部の認識の欠如が原因に他なりません」と説明。さらに、「江戸前の旬」は27年続いている「寿司漫画」だとして、「寿司業界から信頼されるべき作品でなくてはなりません。このような事態に至ったこと、極めて重大に認識しております」とした。

   今後の対応について、編集部は反省した上で「再度猛勉強に注力する」とし、漫画家・さとう輝氏との再発防止のコミュニケーションを重ねるとした。また、コンプライアンス遵守の徹底に努めるとも説明した。

   さとう氏自身が著作権を侵害したイラストを描いたわけではないというが、「さとう氏の管理不足」に言及。「過去同様の管理不足がなかったか、また自ら執筆したイラストについても改めて適切に作業されていたかなど、さとう氏、編集部で検証し、適切な執筆体制を構築します」としている。

   「江戸前の旬」は連載を休止し、同作品および関連作品の全てをチェックするという。最後に「襟を正し、より良き正しい作品を皆様にお届け出来るよう努力して参ります。この度は誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

   日本文芸社も3月5日、「お詫び」と題する文章を公式サイトに掲載し、「信用を揺るがせる事態が発生してしまいましたこと、改めて深くお詫びいたします」などと謝罪した。

姉妹サイト