「内定承諾を強いる」「了承なく面接が設定」 相次ぐ就職エージェントの「オワハラ」、各大学が注意喚起

「学生は立場が弱いので、大人が強く出やすい傾向」

   立大キャリアセンターによると、学生からは、「特定企業の内定承諾を前提に、他に選考中の全企業の辞退を証明する資料提出を求められる」「本人の了承なく面接が設定される」「興味のない企業を強く勧められる」「1日に10回以上電話がかかってくる」といった相談が寄せられているという。キャリアセンターでは、一部エージェントに向け、「進路選択の主役は学生です」と訴えている。

   立大キャリアセンターは3月24日、J-CASTニュースの取材に対し、こうしたケースの具体的内容について説明した。

「オワハラでは、内定がほしいなら他企業を辞退するように求めたり、内定を告げて正式な辞退証明書を出させたりするエージェントがありました。エージェントが勝手に企業に応募してしまうケースでは、学生が強く言えば応募を断れますが、『絶対に受けた方がいい』と執拗に勧めてきます。面接を行うまでミーティングが終わらなかったケースもありました」

   就職エージェントは、ここ3年ぐらいで学生の利用が増えているといい、それに伴って、相談も年々増えている。25年度は、100件以上が寄せられていると明かした。一部に悪質なエージェントが見られる背景については、こうみる。

「売り手市場の中で、人手不足の企業は、いい人材を採用したいとエージェントと契約しています。学生は立場が弱いので、大人が強く出やすい傾向があるのだと思います。社会に出ていない学生も、強く言われると反論できなくなってしまいます。中には、研修費や贈り物を返すよう求められるケースも聞いており、エージェントには大学からまだ申し入れまでしていませんが、まず学生に注意喚起することにしました」

   学生に対しては、次のように、エージェントを利用する際の自覚を求めた。

「確かに、内定がなかなか出ない場合にも紹介してもらえますので、エージェントが合う学生もいると思います。しかし、ベンチャーなど知らない企業ばかり紹介してくるとして、登録だけして利用しない学生がほとんどです。エージェントを利用する学生にも責任があり、むやみに登録しないように大学でも就職ガイダンスなどで呼びかけています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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