いわゆる「ネタバレ記事」サイトを運営していた男が有罪判決を受け、KADOKAWAの広報公式Xアカウントが2026年4月16日に声明を出した。
ほとんどのセリフを文字で書き起こした記事に「飜案」判断
KADOKAWA広報は「本日、映画などの文字抜き出しサイト運営者に有罪判決について、プレスリリースを発表しました」と報告した。
同日、映画やアニメのセリフや展開を文章に書き起こしたいわゆる「ネタバレ記事」を公開するサイトを運営していた男が、著作権法違反の罪に問われ、懲役1年6月執行猶予4年、罰金100万円(求刑懲役1年6カ月、罰金100万円)の判決を受けた。
複数報道によると、男は外部ライターに委託し、映画やアニメの内容を詳細に書き起こした文章記事をサイトに公開。サイト運営を通じて広告収入を得ていたという。
本件をめぐっては、静止画を添え、作品のほとんどのセリフを文字で書き起こしていたことについて、東京地裁は本質的な同一性を維持した上で新たに創作的に表現した二次的著作物の「飜案」にあたると判断。著作権侵害に当たる行為だったとした。
「作品が適切に保護され、文化として発展していくことの重要性を、改めて強く認識」
KADOKAWA広報は、「当社を含む製作委員会が著作権を有するアニメ『オーバーロードⅢ』」をめぐり、「CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)の協力のもと、東宝株式会社とともに著作権侵害の刑事告訴をしておりました」と報告。
サイトの運営者の男が有罪判決となったことを受け、「本判決を受け、当社は総合エンターテインメント企業として、作品が適切に保護され、文化として発展していくことの重要性を、改めて強く認識しております」とした。
「クリエイターの経済的利益が守られ、ファンの皆さまが正当なプロセスでコンテンツを楽しめる環境の整備に向けた取り組みを引き続き行ってまいります」としている。
同時に、「本事案は営利目的で行われた著作権侵害に対するものであり、ファンの皆さまによる日常的な感想のシェアや交流などの活動を制限するものではありません」とも強調。
「当社は、これからも皆さまと作品を盛り上げ、共に歩んでいける関係でありたいと願っております」とした。
KADOKAWAの発表で言及されたCODAも声明を発表し、いわゆる「ネタバレ」サイトの悪質性について
「コンテンツそのものを掲載する海賊版サイトなどと比べて、侵害の程度が軽微であるかのように捉えられる傾向にあります。しかしながら、ストーリーの最初から最後までの内容を詳細に記載して投稿することを主体とした行為は引用の範囲を超える明らかな著作権侵害であり、重大な犯罪です」
と説明、今回の判決を通じて
「こうした文字抜き出しサイトの運営に対する強い警鐘となり、同様の侵害行為の抑止に繋がることを期待します」
としている。
映画などの著作物のストーリー全容を権利者に無断で文字起こしした記事を掲載したとして、著作権法違反の疑いで逮捕・起訴された男性に対し、拘禁刑1年6カ月(執行猶予4年)、罰金100万円を併科する有罪判決が言い渡されました。https://t.co/124lg9OmDu
— コンテンツ海外流通促進機構(CODA) (@CODA_2002) April 16, 2026