兵庫県の斎藤元彦知事は2026年4月22日の定例記者会見で、25日に行われる2005年にJR福知山線で発生した脱線事故の犠牲者を追悼する慰霊式に出席しないことを明らかにした。例年は知事が出席していたが、今年はJR西日本側から副知事宛に出席の要請があったといい、知事に対しては出席の要請がなかったという。副知事出席は、主催者のJR西日本が「総合的にご判断された」斎藤知事は、副知事出席の判断については「主催者であるJRさんが総合的にご判断された」と説明。「JR側の案内が副知事にあり、(慰霊式の)出席については、副知事が出席する方向になっている」と述べた。斎藤知事は、事故に対して「改めて事故でお亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げ、哀悼の誠をささげたいと思う」と述べ、「事故の光景は、いまでも鮮明に覚えている。このような事故が起こらないためにも、JRにおいてもこの間対応策されているかと思う。兵庫県としても安心安全な地域社会づくりについて全力で取り組んでいきたい」と語った。JR西日本の担当者は、報道各社の取材に「慰霊式を静かな環境で執り行うため、副知事の参列を要請した」とコメントしている。主催者代表あいさつで知事が発言した際に斎藤知事を巡っては、県内の各地のイベントや式典に出席した際に、斎藤知事に辞職を求める人々が「嘘つき」「さいとうやめろ」などとプラカードや声を出して抗議する事態が起こっている。2026年1月17日に行われた阪神淡路大震災の追悼行事では、主催者代表あいさつで、斎藤知事が発言した際に、「あなたがここにいるだけで追悼の場がけがれます」「今すぐ出て行ってください」などと抗議する声が上がった。JR福知山線の脱線事故では、107人が亡くなった。斎藤知事の出席によって、その追悼の場で、知事の辞任を求める声が上がることは起こりうる事態だ。だからこそ、JR側は副知事の出席を求めたとみられる。会見で、記者から個別に事故の慰霊に出向くか問われた斎藤知事は、「事故でお亡くなりになられた方、怪我をされた方に対しては追悼の意、お見舞いを思う気持ちに変わりはございません」と話した。
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