「いいお嫁さんになれますね」に周庭さん「本当に訳がわからない」 日本のテレビ番組の「褒め言葉」に疑問

   カナダに滞在している香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)さんが2026年4月27日、日本のテレビ番組での「褒め言葉」をめぐる疑問をXにつづった。

  • 周庭さん(2019年撮影)(写真:ZUMA Press/アフロ)
    周庭さん(2019年撮影)(写真:ZUMA Press/アフロ)
  • 「いいお嫁さんになれる」は「褒め言葉」なのか(写真はイメージ)
    「いいお嫁さんになれる」は「褒め言葉」なのか(写真はイメージ)
  • 周庭さん(2019年撮影)(写真:ZUMA Press/アフロ)
  • 「いいお嫁さんになれる」は「褒め言葉」なのか(写真はイメージ)

「もし自分がこうして褒められても嬉しくないと思います」

   周庭さんは、香港の民主派政党・香港衆志(デモシスト)の創始者のひとり。逃亡犯条例改正案に反対する未許可デモを組織するなどした罪で禁錮10か月の実刑判決を受け、21年6月に出所。23年9月からカナダに留学、事実上の亡命生活を送っている。

   周庭さんは27日朝、「日本のテレビ番組を見ると、まだ結婚していない女性に対して『いいお嫁さんになれますね』と『褒める』人がよくいますが、正直、この『褒め言葉』は外国人の私にとって本当に訳がわからないですし、もし自分がこうして褒められても嬉しくないと思います」と投稿した。

   未婚の女性に対する「いいお嫁さんになれますね」という声掛けはときどき使われる褒め言葉だが、周庭さんは「誰もが結婚したいわけではありませんし、女性の価値は結婚することではありません(もちろん男性も同じです)」と主張。

「人それぞれの意思を尊重することこそ自由な社会だと思います」

   「そもそも『いいお嫁さん』の定義は誰が決めつけたんですか?」とし、「仕事に集中したい、子どもを望まない、料理が苦手な女性がいれば、主夫として家庭に貢献したい男性もいます」と持論を展開した。

   「『女性/男性だからこうするべき』じゃなく、人それぞれの意思を尊重することこそ自由な社会だと思います」とつづった。

   「これからは『いいお嫁さんになれますね』じゃなく、『料理が上手ですね』や『部屋がきれいですね』など、率直に褒めてみたらどうですか」と呼びかけた。

香港では「主にシニア世代が言っている印象」

   投稿には、「これって日本だけだったんですか? 国や文化によって違いはあるかもしれないけど日本以外の他の国でもあるような気がします」とのリプライが寄せられた。

   周庭さんは「香港にもそういう言い方があります(いいお嫁さんとか良妻賢母とか)」と返答。

   その上で、「時代が変わり、みんなの意識も高まっている今では、主にシニア世代が言っている印象です」とした。

   周庭さんの訴えには、「確かに良い旦那さんになりますねって言われても、私も嬉しくないわ」「几帳面さや優しさを意味する比喩表現なのだから何も悪くはないじゃないかと読みながら思ったが、最後に挙げられた『「料理が上手ですね」や「部屋がきれいですね」など、率直に褒めてみたらどうですか』との具体例を見て確かにそうだと思った。ぐうの音も出ない」など、共感の声も多い。

   一方で、「時代が進んだから変わるべきじゃなく、国や地域それぞれの文化や価値観を尊重することこそ自由な社会だと思います」「そんなに噛み付くような事かな? ただの褒め言葉をなんで素直に受け止めれないんだろう......?」といった意見もある。

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