虐待への公的介入と、事件による社会的制裁は別問題
もっとも、逮捕はあくまで捜査機関が身柄を確保し、逃亡や証拠隠滅を防ぐための手続きであり、有罪を確定させる刑罰ではない。
その段階での過度なバッシングは避けるべきである。
また、勇気を出して児童相談所や警察にSOSを発した被害者が、結果として社会的な非難を受けるような事態も、絶対に避けなければならない。
今回の件では、児童相談所への通報を行った娘の行動そのものを批判するような論調も散見された。
阿部氏の逮捕による社会的地位へのダメージを憂慮するあまり、立場の弱い被害者が声を上げづらくなる環境を生み出してしまうことは、決して望ましいことではない。
公的機関による介入の必要性と、その結果として生じる社会的制裁の大きさは、本来別の問題として整理して考えられるべきだろう。
阿部氏は会見で深い反省の意を示し、被害を訴えた娘について「温かく見守っていただければ」と語った。
その言葉のとおり、被害を訴えた娘の今後も、そして阿部氏自身の今後も、社会は冷静かつ温かく見守るべきではないだろうか。
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