スマスロ人気で進む二極化、次の一手は「キャッシュレス化」
スマスロは出玉性能の高い人気機種が相次いだことで、ホールから離れていた層を呼び戻すとともに、新規層を掘り起こす効果があったとみられる。ただし、恩恵を受けられるのは投資余力のある大手が中心だ。
スマスロの新台を大量導入できる大手ホールには客が集まる一方、中小ホールは集客で不利になる。結果として、大手は回復、中小は淘汰という二極化が進んでいる。パチンコ業界でM&Aが目立つのも、その状況を象徴している。
パチンコ業界の次なる一手として注目されているのが、ファンからの要望が多かった「キャッシュレス化」だ。2026年6月、パチンコホール向けキャッシュレス決済サービス「PPPAY(ピーピーペイ)」の提供準備が完了した。
利用者は、事前にVisa・Mastercardブランドのデビットカードやプリペイドカードをアプリに登録し、来店時にカウンターで決済すると、金額に応じて現金なしでも遊技用の玉やメダルを借りられる。利用上限は1日2万円、1か月8万円に設定された。
現金を持ち歩かない若年層の取り込みにつながるとの期待がある一方、ギャンブル依存症への懸念などから抵抗感もある。ただ、キャッシュレス化が定着すれば、市場の流れを大きく変える起爆剤になる可能性がある。
パチンコ市場はゆるやかに縮小していくとの見方が根強いが、総売上高の回復やキャッシュレス化の取り組みなどを見ると、単純に「衰退産業」とは言い切れない。