終盤国会で議員定数削減法案が見送りになったことについて2026年7月13日放送の「報道1930」(BS-TBS)は、その背後に「クーデター」ともとれる動きがあったと報じた。どういうことか。
高市首相は不在、インド訪問中に起きた
番組は時系列に国会内の動きを追う。まず、6月25日に自民党の麻生太郎副総裁と玉木雄一郎国民民主党代表が会食をして今後の国会運営について話し合ったとされる。6月末には野党が審議拒否して国会が空転、その後7月7日に自民党と日本維新の会の党首会談で議員定数削減法案の先送りを決めた。
この一連の流れについて政治ジャーナリストの後藤謙次さんは「今回の動きは麻生、鈴木(俊一・自民党幹事長)体制のクーデターの要素があるのではないか」とみる。
「7月1日に森(英介)衆議院議長が仲裁案として皇室典範を最優先してはと言い出した時に、高市さんはインド訪問中で日本にいない。そして、皇室典範を最優先するということは、日本維新の会が出している議員定数削減と副首都構想の2法案は後回しだよという意味になる。将棋でいえば王手飛車取りになる。王はまさに皇室典範、飛車角は維新の2法案。となると王様をまもるためには飛車角は捨てないといけない」と分析する。
麻生氏の「最大の悲願」は
進行役の松原耕二さんは7月1日の森衆議院議長が与野党幹部に「皇室典範改正案を最優先で」とあっせんした点について、「森議長は麻生さんに近いと言われるが、その森さんが維新の2法案よりも皇室典範を最優先でと(審議の)順番を決めてくれというのも何だろうと思うが、これがまさにクーデターということか」と後藤さんに問う。
後藤さんは「麻生さんの意向を反映したものだと思う。麻生さんはやはり玉木さんとの連立を志向したいのと、麻生さんの最大の悲願は皇室典範をいかにこの国会であげるかという点。王手飛車取りをやらざるをえないという判断があった」と話す。
連立がらみや個人の思惑が行き交う。これでは、皇室典範が静謐な環境で議論されているとは思えない。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)