2024年 4月 16日 (火)

リオ五輪会場のヤバすぎる衛生状態 緑のプールにゴミ溜め湾、PM2.5まで

   連日熱戦が続いているリオデジャネイロ五輪で、競技会場の衛生問題が立て続けに発生している。開幕後の現地時間2016年8月9日から10日にかけては、飛び込み競技が行われるプールの水が一夜にして緑に変色し、世界中をザワつかせた。

   「健康上のリスクはない」と大会組織委員会は述べたが、プールに限らず、リオの水質・大気汚染問題は開幕前から懸念されていた。

  • 緑に変色した飛び込み用プール(左)。水球用プール(右)もこの後変色したようだ(写真:AP/アフロ)
    緑に変色した飛び込み用プール(左)。水球用プール(右)もこの後変色したようだ(写真:AP/アフロ)
  • 緑に変色した飛び込み用プール(左)。水球用プール(右)もこの後変色したようだ(写真:AP/アフロ)

飛び込みプール「藻が繁殖して色が変わった」

   緑に変色したのはマリア・レンク水泳センターのプール。組織委と国際水泳連盟は10日、「水質管理に使う薬品が不足し、アルカリ性になってしまったため、藻が繁殖して色が変わった」と説明した。

   予定通りに競技が行われた後、組織委は水質検査を実施し、「選手に健康上のリスクはないと分かった」と強調した。緑のプールで飛び込み競技に出場し、5位入賞を果たした英国のトニア・カウチ選手は試合後、「競技にはあまり影響はなかった」と語っていた。

   しかし、健康上は大丈夫と言い切れないかもしれない。プールの消毒剤を製造する四国化成(香川県丸亀市)のウェブサイトでは、「水のpHが7.6以上のアルカリ性になると、藻の発生が活発になる」とし、プール内の藻が「結膜炎の原因になります」と記載している。プールの水質管理機器メーカー・三協(愛知県西春日井郡)のウェブサイトにも「アルカリ性(pHが高い)になると塩素消毒力が低下。細菌が増殖するため水質が悪化します」と衛生上の懸念が書かれている。

   実は、この競技会場で試合をした水球男子オーストラリア代表の選手が、終了後に目の痛みを訴えたと報じられた。8月11日付サンケイスポーツ(電子版)によると、水球用プールは飛び込み用プールの隣で、当初は変色していないと見られていたが、実際は緑に変わっていったという。

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