「死ぬ気で仕事しよう!ただし、1日8時間以内でね!!」 「ブラック企業は生き残れないパート3」
問題は「時間」ではなく、密度と創出価値、成果
私自身も、以下のような工夫をして学んだことが多い。
・とにかく、仕事を早く終わらせるように努力した
・周囲に「家事・育児があるため、18時以降は仕事しません」「その代わり、朝早くやります」と伝えた
・仕事は「自分の前後の工程」を担当する人にも配慮して「段取り」しておく
→→最初は全部自分ひとりで抱え込もうとして失敗... 周囲の人にも協力を適宜お願いしながら、自分の領域は確実にこなすことに注力
・重要なのは「自分でやり切る」ことではなく、「問題が解決」することだと気づいた
→→「相手が解決したい課題は何か?」と考えて行動できるようになり、仕事の精度が上がった
・子供とのコミュニケーションは、部下の育成と似ていると気づいた
→→「相手は何も知らない」という前提で対話することで、納得感のあるマネジメントに進化
・より効率的に時間を使えるようになった
私自身、仕事はそんなに早いほうではなく、部屋も机も散らかっている人間だ。そんな、キッチリとは程遠い私でも、ワーク・ライフ・バランスは実現できている。したがって、本稿をお読みのあなたにも間違いなくできることである。
ぜひ、今日からは仕事の密度をあげていこうではないか。合言葉は
「死ぬ気で仕事しよう! ただし、1日8時間以内でね!!」
カン違いしている人が多いが、「ハードワーク」=「残業」ではない。時間であらわされるものではなく、あくまで密度と創出価値、成果で計られるものである。
ハードに働きつつも、生産性の高い仕事をしてライフとのバランスをとり、その時間をインプットに充て、また仕事に向かうためのエネルギーにしていこう。皆がそういった本来の意味でのワーク・ライフ・バランスを実現できれば、仕事風景もだいぶ変わって見えることだろう。(新田龍)
なお、前の2回のコラムについては、下記を参照してください。4つの柱のうち、「1:『ワーク・ライフ・バランス』への根強い誤解をとく」を扱ったのはコチラ、また「2:男性の育児参加を推進することのメリット」はコチラ。(新田龍)