2020年 10月 23日 (金)

こども本の古本屋には「今の子ども」にも「子どもだった大人」にも心躍る楽しさがある(Vol.10「みわ書房」)

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挿画の迫力に魅入られたオススメの1冊

つい、当時の三輪さんの姿を想像してしまう
つい、当時の三輪さんの姿を想像してしまう

   三輪さんが売れ筋の一冊として選んだのは、「講談社の絵本 ガリバー旅行記」(文:西条八十/絵:吉邨二郎 講談社 1949年)だ。ページをめくれば、鮮やかな色彩でガリバーと小人の国の様子が広がっている。吉邨二郎のダイナミックな挿絵が美しく、ガリバーの体験した不思議な世界が生き生きとした線で描かれている。

「これは自宅にも保管してあります。当時は比較的高価なもので、講談社の絵本のシリーズが揃っている友人がとても羨ましかった。夢中になって読みましたね。今見てもこの挿画のインパクトに唸らされます。童話シリーズは不動の人気ですね」
どちらも三輪さんにとって思い出深い本だ
どちらも三輪さんにとって思い出深い本だ

   オススメの一冊は、「ヤシノ木ノ下」(文:土家由岐雄/畫:赤松俊子 小學舘 1942年)。占領下のシンガポールを舞台にした絵本で、物々しいストーリーながら赤松俊子(のちの丸木俊)の挿画が光る。

   三輪さんは

「現地の人々の様子を温かい眼差しで見つめているような絵が、いいんです。今見てもタッチや色彩が素晴らしい。丸木俊の原点が垣間見える、貴重な一冊です」

と語る。

なかざわ とも
なかざわ とも
イラストレーター
2016年3月学習院大学文学部卒。セツモードセミナーを経て桑沢デザイン研究所に入学、18年3月卒業。趣味は、宝塚歌劇団、落語、深夜ラジオ、旅行。学生時代より神保町に惹かれ、現在フリーペーパー「おさんぽ神保町」の表紙や本文のイラストを手掛けている。1994年、東京都生まれ。
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