2024年 5月 6日 (月)

「ノー・ジャパン」どこ吹く風、インバウンド再開で韓国人観光客ラッシュなるか?!

「ノー・ジャパン」運動でも、「日本旅行熱」は冷めず

日本の旅行を楽しむ(写真はイメージ)
日本の旅行を楽しむ(写真はイメージ)

   韓国における「日本旅行熱」はずっと冷めないで続いていたようだ。2020年8月に中央日報は「日本、新型コロナ以降韓国人が行きたい国1位復帰」(8月21日付)という見出しで、依然として「日本人気が高い」と報じている。

   日本交通公社と日本政策投資銀行が海外旅行の経験がある12か国の人々に、それぞれ「新型コロナ終息後に旅行したい国」を聞いたところ、韓国の人にとって日本はハワイと並んで1位に返り咲いたという。

   一方で、J-CASTニュース会社ウォッチでも、これまで何度か「日本人気」と「ボイコット・ジャパン」との間で揺れる韓国の人々の姿を取りあげた。2019年9月26日付「【日韓経済戦争】韓国紙も驚く『長~い日本製品不買運動』意外な被害者とは...」では、韓国からの観光客が途絶えた対馬(長崎県)の被害をこう記した。

《韓国紙にとっても(ボイコット・ジャパン運動は)大きな疑問のようで、中央日報(2019年9月19日付)「コラム:長期化する日本製品不買運動の影」は、次のように分析している。たとえば、対馬のケースがそうだ。
「対馬訪問客の95%に達した韓国人の足が途切れ、対馬は閑散としている。しかし、その被害は対馬住民だけのものではない。最近、対馬に新たにできた宿泊施設・食堂・免税店・釣具店の大部分は韓国人が投資した施設だが、これらの被害がこの上なく大きい。実際、対馬に事業や就職のために進出した韓国人は200人余りに達する。彼らの仕事がなくなっている」》

   2019年12月25日付会社ウォッチ「【日韓経済戦争】観光客が戻ってくる!? 韓国最大の日本旅行サイトが「不買運動終結」を宣言 その理由は?」では、韓国内最大の日本旅行コミュニティーのジレンマと決断を取りあげた。

   会員数133万人(当時)を誇る韓国の人なら日本旅行の際に必ず活用するといわれるそのサイトには、「旅行記」「宿泊記」「グルメ記」の3カテゴリーがあり、宿泊施設、周辺のスポット、レストランの味など様々な情報が投稿される。何よりも「あの宿はボッタクリ」「サービスが悪い」「穴場的に美味しい」などホンネのクチコミが添えられているのが特徴だ。また、気になる情報は質問もできる点が重宝されている。

   しかし、ボイコット・ジャパン運動の過熱によって2019年7月、サイトの運営責任者が「日本旅行不買運動を支持する」と表明、サイトを閉鎖した。ところが同年12月には、サイトを再開したのだ。

《朝鮮日報(2019年12月24日付)によると、今回、再びサイトを開いたことについて運営者はこう語っている。
「今後、ネイバー日本旅行同好会は、旅行カフェとして本来の形に戻ります。(中略)日本旅行のテーマでなくとも、以前と同様に日常生活など他愛のない話をシェアする時間を過ごせればと思います」
さらに充実したサイトを目指すというのだ。もうボイコット・ジャパンはやめて、楽しい旅行をしようと呼びかけたのだった。》
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