2024年 4月 20日 (土)

「読んでためになるビジネス書」独自ランキング2022!埋もれた良書に注目を【尾藤克之のオススメ】

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   2019年の4月から、「尾藤克之のオススメ 読んでためになるビジネス本」の連載を開始しました。

   私のもとには毎年、300~400冊程度の献本が届き、それらも参考にしながら、オススメ本として記事にしています。2021年に続いて、独自書籍ランキングをつくりました。

   「世の中に埋もれている優れた本を発掘すること」を目的としているので、ベストセラー本、著名人でなくても紹介しています。掲載基準としては「世に問いたいテーマが明確であること」を重視しています。

   それではさっそく、私のコメントと記事の一部も取り上げつつ、カウントアップ(1位→10位)で紹介していきましょう。

  • 良著を探そう!楽しく読もう!
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パチプロの「PCDA」に学べ!

1位.「何も知らなくても大丈夫!フリーランスの税金と経費と確定申告」(脇田弥輝著)ソシム
   この記事を公開したのは、確定申告前でした。時期的にも、注目度が高かったのではと思われます。「経費になる、ならない」というのも興味をかきたてたのかもしれません。編集部によると、爆発力があり一気にアクセスを伸ばした記事でした。

▼こんな記事でした(一部)
経費になるもの、ならないものって何? 確定申告の基本は整理整頓!

   確定申告の季節がやってきました。とくにフリーランスの人にとっては、避けられない手続きです。ただし、手続きをしないと、さまざまな問題が生じます。とくに大切なのが「経費」の扱い。「この領収書は経費になるのか、ならないのか、どっちだっけ?」など悩む人が続出します。

2位.「一人ディズニー50の楽しみ方」(みっこ著)サンクチュアリ出版
   著者ならではのディープな東京ディズニーリゾートの楽しみ方が広く受けたのだと思います。「ひとりディズニー」は気の向くままに、好きなことを好きなだけ「自己中心的」な楽しみ方。今後、意外にブームになるかもしれません!?

▼こんな記事でした(一部)
一度やると、もうもとに戻れない?...「ひとりディズニー」の楽しみ方

   「あのアトラクションに乗れなかった」「あのお店のごはんが食べたかった」「ショーをもうひとつ観たかった」......など、東京ディズニーリゾートで、ちょっと物足りないと感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。そんな人たちにおススメなのが「ひとりディズニー」です。

3位.「3か月で自然に痩せていく仕組み」(野上浩一郎著)ダイヤモンド社
   編集部によると、公開したその日がやはりよく読まれる傾向にあるそうですが、この記事は比較的、長く読まれていたようです。「3勤1休ダイエット」というフレーズは気になる人も多く、ニーズにマッチしたのでしょう。

▼こんな記事でした(一部)
努力も我慢も意志力もいらない...話題の「3勤1休ダイエット」って何?!

   コロナ自粛で「体重増加」に悩んでいる人は少なくないことでしょう。ステイホームによる運動不足やストレスが原因とも言われています。また、ダイエットがうまくいったとしても、リバウンドも気になります。防ぐ手だてはないのでしょうか。

4位.「家がぐちゃぐちゃでいつも余裕がないあなたでも片づく方法」 (KC・デイビス著, 村井理子翻訳)SBクリエイティブ
   多くの片づけ本には、「システムに自分の習慣を合わせるべき(もしくは、修正すべき)」と載っているものですが、この本によると、ストレスを高めるだけでよい方法とはいえません。本書に書かれているニッチな「片付け」への関心の高さに、正直、驚きました。

▼こんな記事でした(一部)
「片づけの魔法」に振り回されないで!...家がぐちゃぐちゃでも片づく方法

   生きていくうえで必要な「家事」とはなにか。本書では、料理、掃除、洗濯、食事、食器洗い、衛生管理などの一般的なタスクを挙げている。しかし、これらのケアタスクに費やされる時間、体力、スキルを分析すると、単純な作業ではないことがわかります。

5位.「金持ち列車、貧乏列車 成功者だけが持つ『切符』を手に入れる方法」(末岡よしのり著)幻冬舎
   「パチプロ」と「PCDA」という一見、結びつかない言葉の組み合わせがユニークだったように思われます。ビジネスパーソンをはじめ、幅広い層で気になる人も多かったのでは?

▼こんな記事でした(一部)
パチプロのPDCAはハンパじゃない? すべては努力の賜物だった

   「仕事は10倍頑張るより、10分の1に減らす」「人脈は5年で全部入れ替えていい」「黄金比は、浪費1、消費6、投資3」「副業でおこづかい稼ぎをやめる」「異業種にいきなり転職してはいけない」。その選択が、あなたの収入を左右します。経営者/投資家が教える、最速でお金持ちになるヒントとはなんでしょうか。

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ!

6位.「2度目の会話が続きません」(野口敏著)サンクチュアリ出版
   記事の中で倒置法のテクニックを紹介しました。著名人のなかには、倒置法を効果的に活用する人がいます。このテクニックをわかりやすく解説したことで、広い層から読まれたものと思われます。もちろん、私たちが日常で使用することも可能です。

▼こんな記事でした(一部)
会話が止まって、話しかける言葉がないとき...このテクは使えます!

   聞き上手で乗り切れるのは「はじめまして」だけ! 人見知りの人も、初対面の会話はできるという人も、「出会ってから2度目の会話が難しい」と感じたことはありませんか。なかなか深い会話ができないあなたは『2度見知り』さんかもしれません。

7位.「すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール」(松橋良紀著)秀和システム
   AIが代替できないのは「コミュニケーション」に関連する仕事です。この記事では、コミュニケーションの重要性を改めて問いかける内容でした。読者層ともマッチし、広く読まれたように思います。

▼こんな記事でした(一部)
テレワークで明らかになった「雑談」の必要性! 「コミュ力」身に着けるテクニックとは

いま、雑談の必要性が高まっています。今回紹介する一冊は、セミナー、カウンセリングを通して、これまで25万人の雑談力を高めてきた著者が、自らの技術を公開したものです。印象に残る自己紹介や、話が途切れない雑談の組み立て方、相手から好かれる聞き方の技術や、雑談ネタの増やし方まで、すぐ使えるテクニックを紹介しています。

8位.「ブレイン メンタル 強化大全」(樺沢紫苑著)サンクチュアリ出版
   タイでは2022年6月、規制する麻薬のリストから大麻を除外。専用アプリを通じて届け出をすれば、20歳以上であれば誰でも大麻を栽培できるようになりました。このような状況も相まって、本記事が気になった人も多かったのでは。

▼こんな記事でした(一部)
タイで「大麻解禁」が話題に...タバコより安全なのか?

   「仕事のミスが多い」「評価されない」「定時で終わらない」......あなたが本来のパフォーマンスの半分しか発揮できないのは「生活習慣」が原因かもしれません。今回紹介する一冊は、ビジネスマン、学生、高齢者、老若男女、あらゆる人達が最高のパフォーマンスを手に入れるための指南書です。

9位.「文豪たちの憂鬱語録」(豊岡昭彦編集、高見澤秀編集)秀和システム
   啄木の「ローマ字日記」の中では、妻や母、妹や娘への想いが書かれています。しかし、その一方で「浅草に通って、遊女を何人も買ったこと」「家族への送金を渋っていること」「仮病を使って会社を休みまくったこと」など、かなり赤裸々に書かれているのには驚きました。

▼こんな記事でした(一部)
実はクズ男?石川啄木の「憂鬱名言」...読むと元気が湧いてくる!

   「一度でも我に頭を下げさせし、人みな死ねと、いのりてしこと」(一度でも俺に頭を下げさせた奴ら、みんな死にますように)。これは『一握の砂』に収録された石川啄木の一首です。実際の啄木には、引いてしまうエピソードが少なくありません。

10位.「終活も断捨離もメルカリ、ヤフオクで!」(鈴木絢市郎著)WAVE出版
   副業として、実験的に活動することが効率的かもしれません。月数万円程度の収入であれば、非課税。いわゆる、節税効果の高いゾーンであるともいえます。副業で得たお金を自由に活用してみては。コロナ禍の副業として紹介したところ、反響があった記事です。

▼こんな記事でした(一部)
スマホがあれば誰でも簡単! これからヤフオク、メルカリ始めたい人へのオススメ本

コロナ禍による「巣ごもり」でネット販売が盛況です。インターネットが実現させた最強のフリーマーケットが、ヤフオクとメルカリ。スマホがあれば、誰でも簡単に不要品を出品できて片付けが進むだけでなく、お小遣いまで獲得できます。

10位.「続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。孤独も悪くない編」(Jam著、名越康文監修)サンクチュアリ出版
   今、必要以上に不安を感じてしまったり、孤独や喪失感を抱えていたりする人が多いように感じます。「自分の心の内側」にフォーカスを当てて、さまざまなや不安や傷つきやすい心への対処法を紹介した一冊です。

▼こんな記事でした(一部)
一人は寂しい、孤独だと思ったら...不安な気持ち、ちょっとラクになる「考え方」あります

   コロナ禍で人とのつながりが減った今、必要以上に不安を感じてしまったり、孤独や喪失感を抱えてしまったりすることはありませんか?今回取り上げる一冊は、「自分の心の内側」にフォーカスを当てて、さまざまなや不安や傷つきやすい心への対処法を紹介しています(「対、人」の悩みがメインテーマだった前作、の続編です)。

【おまけ】LINEの既読、返信が遅くてイライラしてしまったら?

   編集部によると、関連記事や検索流入などで、過去の記事のなかでも人気を集めたものがあったようです。せっかくなので、「番外編」として、そちらも紹介しましょう。

2020年の記事 「なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?」(一条真也著)すばる舎
   この記事は、お盆の時期に掲載したものです。先祖供養には、亡くなった先祖たちが安らかに眠れるようにお参りすることですが、タイミングも相まって広く読まれたのでしょう。

▼こんな記事でした(一部)
先祖を敬うことの意味とは? 「一流」と言われる人の共通点

世の中で「一流」と言われる人にはある共通点があります。それは、ご先祖さまを大切にすること。たとえば、成功している企業経営者には、会社の中に神社や仏壇をつくって、社員にもそれをしっかりお奉りするよう指導している人がいるものです。

2021年の記事 「労務管理の基本的なところ全部教えちゃいます」(漆原香奈恵著、佐藤麻衣子著)ソシム
   人事労務系の記事は、安定して読まれているようです。本書は、「人事総務部・労務管理部」向けの書籍ですが、平易であることから、労働者でも十分理解でき、照会したい内容だったことから取り上げました。

▼こんな記事でした(一部)
労働者は「労働法や雇用」の情報を収集してアップデートしよう!

   「働き方改革でいったい何が変わったの? 会社で対応が必要なことは?」「未払い残業ってことばを目にしたけど、会社でも発生していないか心配?」。このような不安や疑問を解決する労務管理本として紹介しました。

2021年の記事 「『悩みすぎる』人のトリセツ あなたとまわりの不安を一瞬で0にする」(大嶋信頼著)秀和システム
   返信や既読が気になるという人への対応は、「あーあ、相手の気持ちを想像すればするけど不安になるんだな」と、放置しておくのがいちばん効果的。意外と共感されたのか、そんな論調が広く受け入れられたようです。

▼こんな記事でした(一部)
LINEの既読や返信が遅くてイライラ...... そんな人との接し方は?

世の中には「今後の将来が不安」「失敗するのが怖い」など、不安や心配を過剰に思い悩む人がいます。そんな悩みすぎる人から相談を受けた時、取り扱い方を知らないと相手からの不安が伝染します。本書では、臨床件数9万件の大人気カウンセラーが、繊細・イライラ・気にしいな「悩みすぎる人」との上手なつき合い方をわかりやすく解説します。

   気が付くと、本コーナーも来年で4年目に突入します。気力が続く限りは、今後も継続させようと思っています。また、最近は、コーナーを楽しみにしている、という連絡もいただきます。ありがとうございます。

   なお、私が書いているのは正確に記載すると、書評ではありません。書籍の内容を元に著者や編集者に対してヒアリングなどを行い、一部を引用しながらまとめる方式をとっています。イメージはルポルタージュが近いのですが、最近はルポルタージュという言葉を使用しないので、「ブックルポ(BookRepo)」と勝手に命名して取り組んでいます。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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