巨匠が1日100本のタバコをやめたワケ

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   各紙が一面でその死を報じる映画監督はそんなにはいない。市川崑監督(92)は数少ないうちの一人だった。

映像美の世界をしっかり・・・

   スパモニは「東京オリンピック」「犬神家の一族」「ビルマの竪琴」と代表作を振り返りながら、インタビュー映像を折り込んで行く。なかで印象的だったのは、「僕が映画界のお役にたてたことはそんなにはないけど、あるとすれば、和田夏十という脚本家を発見したことくらい」と、1983年に亡くなった妻をたたえた場面。才能のある愛妻と死別してから20年以上も過ごした寂しさをうかがわせるに十分だった。

   一日4箱、100本を吸う愛煙家で知られていたが、「細雪」に出演した吉永小百合に「からだに悪いからやめたほうがいい」と注意されて禁煙したという。

   その吉永は、「いつも私の映画を見て感想を伝えてくださいました。ことばにならない悲しさでいっぱいです」とコメント。「ビルマの竪琴」の中井貴一は「親といっしょみたいなところがあって、居てくださるのが当たり前という気がしていた。こんな日がくるのかな」と、呆然たる面持ちで語っていた。

   小木逸平「生まれて初めて号泣した映画が『ビルマの竪琴』で『埴生の宿』を歌うシーンだった」

   鳥越俊太郎「『細雪』では、テレビドラマでは決して見られない映像美の世界をしっかり見せていただいた。咲くはずもない季節に桜を咲かせた」

   白石真澄「『犬神家の一族』を見た夜は怖くて寝られなかった」

   石丸幸人「『犬神家』はテレビで見ました。横溝正史作品を読むきっかけになりましたね」

   巨匠去る、という感じである。

文   アレマ | 似顔絵 池田マコト
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