大金バラまく小雪 招くのは夢か醜さか(わたし出すわ)

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(C)2009 アスミック・エース エンタテインメント
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<わたし出すわ>「東京で成功した」と高校時代の旧友たちのあいだでウワサの山吹摩耶(小雪)。物語は彼女が突然、故郷の北海道・函館に戻ってきたところから始まる。

   摩耶は帰郷早々、5人の旧友たちと順々に会う。そして彼らの夢や希望を聞き出すと、それをかなえるために必要な大金をポンと差し出すのだ。「わたし、出すわ」と。

本性がむき出しに

   一方、同じころ函館の町では、金塊が民家にばら撒かれるという不可解な事件が起きていた。

   ごく普通に暮らしていた人が、いきなり思いもよらない大金を手にしたらどうなるか? テーマはおもしろい。お金の使い方で、その人の資質や価値観があらわになり、普段は隠れている本性がむき出しになる。不況でお金の使い方を真剣に考える人が増えた現代にぴったりの作品だ。

   ただしザンネンだったのは、そもそも摩耶がなぜそんなに大金をもっているのかということを、もっと早い段階ではっきりと見せてほしかったことだ。

   お金の出どころは、はっきり言ってこの映画ではどうでもいいことなのに、なかなか明らかにならないので、摩耶の存在がどんどん謎めいた、現実離れしたものに見えてきて、そのことばかりに気を取られてしまう。

   また、謎の金塊事件の結末も、期待をしていると肩透かしを食わせられた気になるので、あまり推理しないで観た方がよい。

   個人では使いきれないような大金を得たとき、「寄付」を考えつく人は多いだろう。しかし摩耶はあえてその選択はしなかった。

   なぜ彼女がわざわざ何年も会っていないような旧友たちに大金を渡したのか。なぜ、彼らなのか。ラストに描かれる摩耶のお金への価値観に注目だ。<テレビウォッチ>

バード

オススメ度:☆☆

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日本ジャーナリスト専門学校
通称ジャナ専。東京都豊島区高田にあるマスコミの専門学校。1974年の開校以来、マスコミ各界へ多くの人材を供給し続けている。

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