幻に終わったインターナショナルスクール 開設をめぐり親から入学金を詐取?

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   子どもの将来を気に掛ける親心に付け込んだ幻の国際小学校の開設をめぐる詐欺とおぼしき事件が明らかになった。

   問題の国際小学校は、埼玉県川越市内に3年前(2014年)から開いている小中学生の英語専門塾「Our Kids Club」が4月から開講予定だったインターナショナルスクールの小学校事業だ。

   ところが突然、塾の玄関に「2月10日をもって事業を停止、近日中にさいたま地裁川越支部に破産手続開始の申し立てを行う予定です」と張り紙が出されたから、すでに入学金などを支払った保護者たちは驚き、そして怒った。近く警察に被害届を提出する騒ぎになっている。

   塾の実質的な経営者である東儀正人という人物が先週25日(2017年2月)、集まった保護者の前で説明会を開いた。番組が「被害者の会」が撮影した説明会の映像をもとにその手口を伝えた。

   マスクを付け、杖を突いて現れたこの経営者が説明したのは「小学校開設という最終目標のために生徒たちを集め、運営を安定させる目的で過大な表現があったことは真摯にお詫びします」という言葉だけ。本人から具体的な話は一切なく「体調に問題あり、失礼させていただきます」に、保護者から「逃げるな」「本人でないと話にならない」と怒号が飛び、騒然となった。

「世界中の大学の入学資格が取得できる」とウソ

   昨年(2016年)6月、塾の保護者らに配布したパンフレットを見ると、表紙に「日本初、小江戸・川越に、日本&インターナショナルダブルカリキュラムの小学校誕生」とあり、なかに「すでに評価団体ACSI(キリスト教学校国際協会)に申請し認定を受けております」と書かれていた。

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   ACSIはキリスト教系の国際教育機関で、認定された学校で一定期間学ぶと世界中の大学の入学資格が取得できる。しかしこの認定を受けるのは難しく日本では沖縄、京都、愛知3県にある学校3つだけ。この塾がACSIの認定を受けた事実はなかった。

   しかも、子どもをこの塾に通わせていた保護者は「インターナショナルスクールの認可を文科省から受けており、世界的に有名な大学へ進学できると言われた」という。ところが文科省がインターナショナルスクールを認可する制度はもともと存在しない。

   「過大表現」どころか、ウソ八百並べる詐欺の手口そのもの。同僚によると、この経営者は「負債が3億円あり」、過去にも教育事業で金銭トラブルがあったという。

   司会の小倉智昭の「子どもをインターナショナルスクールに通わせたいっていう若い親が増えているんだよね」という話に呼応して、作家の橋口いくよは「9年間も英語を学んでしゃべれないっていうコンプレックスを抱えている人がいっぱいいるなかで、つい付け込まれちゃうのかな?」と結んだ。

   入学金110万円を支払った保護者が多いという。ありきたりの文句だが「うまい話には気を付けよう」。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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