千鳥がMC、「ゴッドタン」等の佐久間宣行プロデューサーが手がけるこの「キングちゃん」。今年1月に惜しまれつつ終了したが、多数の要望が局に寄せられ、奇跡の復活。おまけに時間帯も少し早くなり、時間も拡大した。その復活初回の企画は「千原ジュニアプロデュース王」。ジュニアは、今でも「怖い」「完璧」というイメージなので、もっとポップな芸人になるように、千鳥・大悟、平成ノブシコブシ・吉村ら後輩芸人や同期のFUJIWARA・藤本が、イヤホンを通して、偽番組でジュニアを操り、何も知らないアイドルに好感を持たれるようにする。
第1ラウンドは、偽番組の打ち合わせが舞台。自己紹介ではフジモンが「おはようございまスーハスースーハスー」というギャグを提案。何でも、エドはるみが「グー」の次に流行らそうとしたギャグらしい。こんなギャグも覚えているフジモン恐るべし。しかし実際ジュニアにやらせると、リズム感ゼロで撃沈。珍しいジュニアのスベった姿である。
その後、ディレクターから「奥さんのプライベートな話はOK?」と聞かれると、「せいじに聞かないと!!」と何故か関係ない兄・せいじが話題に登場。更にスタッフをちょっと呼ぶのに、狩野英孝風の「スタッフ~!」、更に同様に「せいじ~!」と言わせ、すっかりブラコンなキャラが出来上がる。その後も大喜利をやろうと自分で振っておきながら、自分では答えが全然出せないという、最もジュニアらしくない姿を演じさせられる等、散々な目に遭うジュニア。おまけに終了後、何も知らないアイドル・本郷杏奈にネタばらしをすると、「初めてお会いしたので、正直、私、千原さん無理だなと思って...」と言われ、まさかの(案の定?)プロデュース失敗。
意味不明でも神がかった展開に
第2ラウンドはジュニアが主演の偽ドラマ「極ドクター」の番宣で、仕掛け人のノブと、ターゲットのアイドル・椿原愛が、その「極ドクター」と同じ設定のミニドラマに参加するという設定だ。
ノブが急に激しい頭痛に襲われ、ジュニア演じる極ドクターが応急処置をするシリアスなシーン。「俺が今まで何人の命を救ってきたと思ってる?」というジュニアのセリフの後に、タメてからの、ブルゾンちえみの「35億」をジュニアに言わせる一同。しかし、リズム感がやっぱりなくてイマイチな結果に。だが、その後の流れがもう意味不明だったけど神がかった展開に。
大悟が操るジュニア「(監督、)タイミングがわかんねぇよ。俺の身長見てよ。大きいよね?ボリュームが小っちぇよ。これが"例え"。今のが"ジュニアの例え"」いきなりジュニアの例えってなんだ?(笑)
更に続けて「みんなもっと"ジュニアの例え"見てよ。もっとジュニア感じて。..."ジュとえ"。これがジュニアの例え。ジュとえ。」もうわけわからん..."ジュとえ"って何?(笑)
全てを終わったジュニア。一同は「大成功」と讃えるが、ジュニアは「大成功ちゃうやん」とやっぱり不満げ。しかし、大悟が「大成功じゃないなら第2回ありますよ」と言われ「すっごい良かったよ」と態度を翻すジュニア。やっぱり本人には相当堪えたらしいが、本当に珍しい、ジュニアが追い詰められた姿を見られて、いちお笑い番組好きとして本当に大満足の回だった。また時間が経ったら、本人は嫌でしょうが、第2弾も是非見たい! (テレビ東京 4月10日(月)深夜0:12放送)
鯖世 傘晴