自爆テロ容疑者の父と弟はISメンバーだった!リビアの警察が拘束 

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   英中部マンチェスターのイベント会場で起きた爆弾テロ事件。自爆したリビア系イギリス人のサルマン・アベディ容疑者(22)は、自爆前に過激派グループと接触するなど、かなりの危険人物だったことがわかってきた。また、英警察当局は、事件に関与したとみられる容疑者4人の身柄を拘束したと発表した。

   英政府の発表やメディアの報道をもとに伝えたところによると、アベディ容疑者は、2年前にIS(イスラム国)への支持を表明し、地元のモスクから出入り禁止を受けていたという。

   BBCによると、このモスクの指導者は「私はアベディを危険な過激派だと思っていた。私がISについてスピーチをしていた時、憎しみのこもった表情で私を見ていた」と話す。

   またアベディ容疑者は、北アフリカ・リビアからイギリスに移住したLIFG(リビア・イスラム戦闘集団)のメンバーが通っていたモスクにも頻繁に出入りしてという。この集団はカダフィ政権打倒を目指していた当時、アルカイダ組織と関係。2011年にカダフィ政権が崩壊した後に一部がISに参加していったという。

   アベディ容疑者はシリアへの渡航歴もあり、最近まで滞在していたリビアは、今もISやアルカイダ系の過激組織が一定の勢力を保っている。AFP通信は、そのリビアにいるアベディ容疑者の父親、ラマダン容疑者と弟のハシュム容疑者がリビアの警察当局に拘束されたと伝えた。

   AFP通信は、この父親と弟は共にISのメンバーで、弟のハシュム容疑者はアベディ容疑者の自爆テロを事前に知っていたと伝えている。

『アラブの春』が『アラブの闇』に

   スタジオでは、コメンテーターの宇野常寛が「この事件は大きなところから話すのが大事だ」と次のような持論を展開した。

   「今回の容疑者は、リビア出身。『アラブの春』と言われた民主化の中でカダフィ独裁政権が崩れていき、インターネットを使った市民革命ということで世界中が称賛したが、この結果がこれ。

   ボトムアップの民意が実現すれば世の中よくなるという発想は捨てた方がいい。インターネットは僕らにはちょっと早すぎる武器だと思う。世の中にまだ残っている独裁国家をどうやって民主化していくのか、軟着陸のシナリオを先進国は考えていくことが必要だと思う」

   『アラブの春』が、今や『アラブの闇』。先進国とくに第2次大戦後の世界の枠組みをつくった戦勝国には責任がある。

文   モンブラン
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