日本の民主主義が捨てられた10・22 政権による「メディアの大虐殺」が始まる
横田めぐみさんの「消息」
週刊文春ばかり続くがご寛容を。北朝鮮に拉致された横田めぐみの「消息」が、政府の極秘文書が解禁されたことで「わかった」かのように週刊文春が報じている。
この文書は、04年に拉致問題対策本部事務局の前身である「内閣官房拉致被害者・家族支援室」が、蓮池薫夫妻、地村保志夫妻、曽我ひとみら5人から聞き取り調査をし、分析したものだという。
残念ながら、横田めぐみについての確度のある新情報は、私が読む限りない。
横田めぐみが拉致されてから40年もの月日がたった。彼女ももう53歳になる。母親の横田早紀江は、トランプ米大統領が拉致問題に言及し、11月5日に来日した際、横田夫妻たちと会うことになったことを、「本当にありがたいことです」といっている。
だが、中国・習近平が強力な一強体制をつくりあげ、ロシアのプーチン大統領も北朝鮮への関与を強めている今、武力攻撃をほのめかして圧力をかけるだけのトランプ・安倍連合ができることは限られている。
圧力をかけながら対話の道を模索することができなければ、この危険な膠着状態が続くだけだろう。