2018年 5月 27日 (日)

タダより高いものはない 「海賊版サイト」横行で日本から漫画が消える日

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   海賊版サイトが、日本の出版業界と漫画文化を危機にさらしている。

   マンガやアニメを無断でネット上に公開し広告収入を得ている海賊版サイトは、200以上あると言われている。もちろん、その収益は漫画家や出版社には1円も入らない。その損失額は500億円以上にものぼる。

   海賊版サイトの最大手「漫画村」では、発売されたばかりの雑誌、漫画や写真集など7万冊以上を無料で閲覧することができる。月間利用者数は約1億7000万人だ。明らかに著作権を侵害する違法サイトだが、10代を中心に爆発的に広がっているという。

「漫画家さんのお陰で...」海賊サイトのコメントがひどすぎ!

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   漫画家の栗原正尚さんは、連載中の自らのマンガ『怨み屋本舗WORST』(集英社)の中で漫画村をこう批判した。「漫画村が違法か合法かそんな議論は問題じゃない。僕が睡眠時間と寿命を削って生み出した作品を横流しして設けているクソ野郎が許せない!!」

   しかし、この漫画家の悲痛な叫びまで、漫画村はあざ笑うような対応を見せる。「漫画家さんが無料で広告してくれたお陰で、ユーザーが2か月で一気に1.8倍になったんだクマ」と、煽りとも受け取れる公式コメントをしたのだ。

   栗原さんはビビットのインタビューに答え、「盗人たけだけしい。一部の人たちは『お前ら漫画家がカネ払って読む価値のあるものを書かないから悪い』っていうけど、それはレストランで全部食べたあと『まずいから金払わない』と言っているようなもの」と話した。

   『あしたのジョー』などで知られる漫画家のちばてつやさんが会長を務める日本漫画家協会は「心ない一部の業者によって漫画家が育んできた大切な環境が急速に荒廃し始めています。このような多くの人が望んでいない事態だけは何としても防ぎたいと思うのです」と緊急声明を発表した。

   政府は海賊版サイトの遮断措置も検討しているという。

倉田真由美(漫画家)「このままでは出版社も漫画家もつぶれます。雑誌で連載していても原稿料収入だけでは赤字の漫画家も多い。単行本が売れてやっと黒字回収ができるんです」
国分太一「漫画だけではなくて、お笑い業界でもネタが無料で見られたり、音楽業界でも無料で音楽が聞けたりする状態です」
千原ジュニア(お笑い芸人)「若手なんかは、テレビに初めて出た時にはもうお客さんが飽きているってこともある。それで潰された若手もいる。8.6秒もたなかったヤツもいますからね」
文   ピノコ | 似顔絵 池田マコト
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