2024年 4月 25日 (木)

水かけ姫&ナッツ姫の解任だけではおさまらず 韓国財閥、大韓航空で「密輸」疑惑も

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   韓国の財閥・韓進(ハンジン)グループのチョ・ヤンホ会長は22日(2018年4月)、2人の娘をグループのすべての役職から解任すると発表した。この姉妹と言えば水をかけるなどのパワハラ行為が報じられた「水かけ姫」ことチョ・ヒョンミン氏(34)と、その姉の「ナッツ姫」ことチョ・ヒョナ氏(43)だ。

   さらに、大韓航空を使ってチョ一家が高級品などを密輸していた疑いも出てきており、韓国の税関当局は家宅捜索を始めた。

一家専用の個人宅配サービスをしていた大韓航空

   証言によると、チョ一家の荷物は乗務員が機内から持ち出し地上職員に渡し、運営事務所を通り抜け、税関を通さずに空港外に持ち出されていたという。この一連の作業をするチームは「密搬入チーム」と呼ばれていた。

   こうして運ばれたものは、父のヤンホ会長がワインやカメラの部品、会長の妻は高級家具、次女のヒョンミン氏はペットフードやソーセージ、そして一家全員のために日本で握られた寿司など。

   大韓航空は一家専用の宅配サービスのような扱いになっており、果物などは高級ケースなどに入れ機内の冷蔵庫で、割れ物はCAの膝に乗せて、ヒョナ氏のドレスはシワにならないようにファーストクラスの席を倒した状態で運搬していたという。

   ナッツリターン事件でヒョナ氏が服役中も、彼女のために物品が「密輸」されていたというから驚きだ。

   さらに、元機長の証言によると、一家は米国入国時に保安検査を受けていなかった。「手違いで」保安検査を受けさせられたヒョンミン氏は、大韓航空の米支店の社員に新聞や雑誌を投げつけ暴言を吐いたそうだ。

   韓進グループだけでなく、ほかの韓国財閥でも3代目が暴行事件やパワハラ騒動を起こすなど、社会問題になっている。そのため、苦労を知らずに一気に財閥のトップに立ってしまう仕組みに疑問の声が上がっている。

   玉川徹(コメンテーター)「相続のあり方を変えないと。生まれながらにして1代目が築いた巨万の富を得るのは社会的不公平です」

   辺真一さん(コリア・レポート編集長)「3世は3年そこそこで経営者になり、倫理観や経営手腕などは全く継承されていない。問題は韓国の世襲制です」

   青木理(ジャーナリスト)「世襲を制度として押さえていくのはすごく大切。日本も政治がそうです。貧しい者はどんどん貧しく、金持ちはどんどん金持ちに、階層社会になってしまいます」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中