2019年 12月 12日 (木)

激化!「カレー戦争」毎日新作メニューの大阪系人気店、スパイス公開の午後4時まで店・・・

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   「創作カレー」がブームだ。大阪から始まり、この2~3年で全国に広がって、いまや「新国民食」とまで言われる。昨年(2017年)、東京・下北沢にオープンしたスパイスカレーの「旧ヤム邸」も、大阪の人気店だ。連日行列が絶えない。

   ある日の昼のメニューは、「牛豚ミンチのスキヤキーマ」など3種類のカレーが、ひとつの皿に乗っていた。夜は固定メニューがない。1回限りの新作が毎日続く「新作連打戦略」で、この秋の新作は34種類にもなった。これが常連をつかんだ。

   新作担当の藤田一也さんは「先日まかないで担々麺を作ったらおいしかったんで」と、ラムを使った四川風の味に合うスパイスを配合して、「ラム・マトン・タンタン・カレー」を作った。ちんげん菜も乗っている。

   試食はスタッフ全員でする。「しびれます」「ビシビシ来ます」「食べやすい」などと好評で、無修正で夜のメニューに決まった。1350~1600円と安くはないが、SNSにアップすると、1時間後には常連が集まってきた。

   これまでに出した新作は1000種類を超える。代表の植竹大分さんは「次のカレーが追いかけてくる。日々それで頭がいっぱい」という。この脱画一化、脱低価格で、下北沢で黒字経営を実現している。

   「旧ヤム邸」の新作がスタジオに持ち込まれた。「おぼろ豆腐と甘酒ハーブキーマ」など3種類のカレーの盛り合わせだ。2人の外食経営者が試食した。「いきなりステーキ」の「ペッパーフードサービス」の一瀬邦夫社長と、カフェで街を変える仕掛け人「バルニバービ」の佐藤裕久社長だ。

   佐藤氏「味も食感も初めて。どこかわからん国へ行って出されたような。一般のカレーとは違う食べ物。よほど頭が柔軟か、めっちゃ変態かでないと作れない」

   一瀬氏「いける。美味しい。体験したことない味。新しい発見だと思う。誰もやったことないことをやって、それが客の求めに合ったということ」

外食産業「レッドオーシャン時代」に生き残りかける新国民食

   外食業はいま血で血を洗う「レッドオーシャン」の時代にある。昨年は707件が倒産し、廃業率は6.0%(全業種平均3.5%)と過去最多だった。人口減少で、市場規模は25.6兆円と20年前より3.4兆円も縮小した。そんな中で、カレーは年間100億食と、ラーメンを引き離して不動の国民食になった。若い人たちが今、ここに目を据えている。

   渋谷の雑居ビルのランチタイム。エレベーターを降りて入った部屋がスパイスカレーの「ケニックカレー」だ。店内のカウンターにはなぜか大量の酒のボトルがあった。そう、カレー店は午後4時までで、5時からはバーになる。シェアリングエコノミーのひとつだった。

   店長の小菅健一さんは元デザイナー。カレーが好きで外食に入った。シェアの利点は開業資金が安いことである。普通なら1000万円かかるところが、「5万円くらいです」という。寸胴鍋と食器類、炊飯器くらいしかかかっていない。

   運営費も安い。家賃は15万円と渋谷の相場の3分の1。ただ、初めは客がこなかった。本来がバーだから、店自体が知られていない。そこでインスタグラムに、他にないスパイスの配合やトッピングのアイデアを公開した。「無水スパイスカレー」と「山盛りパクチー」がSNSで拡散して、広告費ゼロで、いつの間にか人気店になっていた。

   カレーでは、中食も外食を脅かす。昨年、レトルトがルウの売り上げを抜いた。「無印食品」の「バターチキンカレー」は250万個を売った。「にしき食品」はカレーリーフの栽培に成功し、直営の自由が丘店は売り上げが倍になったという。

   インドのカレーは「家ごとに味が違う」と聞いた。日本でも「ルウよさらば」となりつつあるのか。

   *NHKクローズアップ現代+(2018年12月13日放送「カレーにヒントあり!倒産相次ぐ外食に活路」)

文   ヤンヤン
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