2019年 12月 16日 (月)

拳銃強奪の飯森容疑者、綿密な計画性とずさんすぎる行動 アンバランスの理由は?

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   大阪府吹田市の千里山交番で古瀬鈴之祐(こせ・すずのすけ)巡査(26)が襲われ、拳銃が強奪された事件。昨日18日(2019年6月)朝、箕面市の山道で飯森裕次郎容疑者(33)が逮捕され、拳銃もベンチの下のポリ袋から発見された。しかし、容疑者の行動にはまだ多くの謎が残されている。

   飯森容疑者は小学校5年生の時、吹田市に引っ越し、中学、高校と大阪で過ごした。事件現場の交番も中学時代の通学路にあった。飯森容疑者はその後東京の大学に進学、大阪の友人たちとの付き合いは途絶えていた。

   しかし、今年2月下旬、中学時代の同級生とSNSでメッセージのやり取りを始め、特定の同級生の連絡先を聞いてきた。事件5日前にも「気の早い話だけど、年賀状出したいので住所教えてくれませんか?」と住所を問い合わせるメッセージが。

SNSで聞き出した同級生の住所を犯行に利用

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   事件の10分前、飯森容疑者は交番を手薄にするため、一駅離れた関大前駅から空き巣の虚偽通報を行って3人の交番勤務警察官のうち2人をおびき出した。そして、この虚偽通報に使われた住所がSNSで聞き出した同級生宅だった。

   犯罪心理学者の出口保行さんは「実際の住所を使うのは空き巣通報の信憑性を持たせるため。同級生にメッセージを送り始めた今年2月頃から準備を始めている。今回の事件は突発的なものではなく、計画性が高い」と指摘する。

   その一方で、事件前には交番の防犯カメラに8回も映り、事件後は手に血を付けたままスーパーで洋服を買うなど、ずさんな行動も目立つ。逮捕現場となった山道も、地元の人がよく行く場所。入ったり戻ったりする姿が何度も防犯カメラに捉えられるなど、行動に一貫性がみられない。

   高校の同級生は「真面目な感じであまり印象にない」「好き嫌いがはっきりしていて、仲の良い人以外はあまり話したがらない」と当時の印象を語る。大学卒業後は2009年4月から海上自衛隊に入隊したが「退屈、毎日同じことをやっている」と半年で除隊。2015年9月から勤務した岩手県のテレビ制作会社も半年ほどで自己都合退社している。

   去年(2018年)11月から都内のゴルフ練習場でボールの片付けやクラブハウスの清掃をしていたが、まじめにコツコツ仕事をこなし、無断欠勤などはなかったという。

   しかし、上司に「幻覚がある、症状が強くなるかもしれないので6月末まで休みたい」と申告。そして16日に事件を起こした。

意味不明の供述、刑事事件に問えるのか?

   警察の調べに対し飯森容疑者は「私のやったことではありません。病気がひどくなったせい。周りの人がひどくなったせい」と容疑を否認、調書への署名も拒否している。

   出口保行さん「普通、銃を奪った時は何かに使う。今回、銃を奪うところまでは計画性が高いが奪った後は防犯カメラに映りまくっている。奪うまでが目的で奪ったあとはノープラン。使うことを考えていない」

   青木理(ジャーナリスト)「銃を奪う犯行の割には銃への執着心がない。他に何か動機があったのか。精神疾患があったというが、刑事責任を問えるのか」

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「金のための犯罪は(動機が)理解可能だが、この事件はこの先もわからないかもしれない」

   青木理「警察官全員が銃を持つ必要がどのくらいあるか。リスクを考えるとスタンガンみたいなものに持ち替えるのはどうか」

   菅野朋子(弁護士)「警察官が狙われるようなことにならないよう、一人にしない体制が必要」

みっちゃん

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