2024年 4月 27日 (土)

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NHK大河ドラマの新解釈が楽しみ・・・光秀に襲撃されながら信長は「是非に及ばず」となぜ納得したのか

   イランとトランプの静かな対立が続いている。トランプは自分の弾劾のことで頭がいっぱいだろうが、イランは、密かに爪を研いでいるはずだ。ニューズウイーク日本版に、元CIA工作員だったグレン・カールが寄稿している。アメリカに対するイランの敵意は、1953年にモハンマド・モサデク政権を倒したクーデターに始まるという。クーデターを裏で操っていたCIA、アメリカのおかげで、その後70年近く続く悪夢にイランは悩まされることになったからだ。

   そうした歴史を踏まえた上で、今回の対立を解消するのは難しく、中期的に見れば、アメリカとイランの緊張は続くと見ている。イランの怒りがどこで爆発するのか。トランプはいつ寝首を掻かれるか、心配で枕を高くして寝られないはずだ。

   寝首を掻くといえば、19日(日曜日)からNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が始まった。沢尻エリカの薬物逮捕で、急遽、撮り直しをしたために2週間開始が遅れたが、滑り出しは、視聴率19%超えで、前回よりはるかにいいようだ。

   主人公は本能寺で織田信長を殺した明智光秀だが、「裏切者」という汚名を晴らすことができるのか。週刊ポストで本郷和人東大教授が、光秀の「真実と虚構」について話している。光秀は出生地もよく分からないようだ。本郷は「美濃(岐阜県)」というのは信じていい」といっているが、どうして信長の家臣になったかもはっきりしていない。光秀が軍事的にも政治的にもすごい才能を持っていたことは間違いなく、信長が光秀に京の経済を制する役割を任せたことでも、それはわかるという。

   だが、天正10年(1582年)6月2日に、本能寺でなぜ光秀が信長を殺すのかも、いまだに謎である。信長の旧臣の太田牛一が書いた「信長公記」には、信長が最後に「是非に及ばず」といったと記されている。現代風に訳すと、「しかたないな」ということらしいが、本郷は「光秀を抜擢して今の地位につけたのは俺なんだから、しかたがない」という意味に解釈している。

   では、なぜそれほどまでに光秀は、信長を殺すほど憎んだのだろうか。本郷は「光秀は信長の天下統一後の自分の処遇に不安を抱いていたのではないか」と見ているが、大河ドラマではどう描くのだろう。司馬遼太郎の「国盗り物語」をベースにしているらしいから、これまでよりも光秀を悪者としては描かないのではないか。久しぶりに大河を見てみようか。(文中一部敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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