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いまどき珍しいジャーナリズム路線の「サンデー毎日」を励ましてきた
久しぶりに武豊(50)の話をしよう。長い低迷期を脱して、昨年(2019年)は4年ぶりに100勝超えを達成した。低迷していた一番の原因は、アドマイヤで知られる大物馬主・近藤利一と騎乗方法を巡り言い合いになり、以来、絶縁状態になったことが大きい。
その近藤が昨年の11月17日に急逝するのだが、亡くなる前にこういったという。「アドマイヤビルゴは豊に乗せてくれ。ディープに乗ったことがあるのは豊だけだから」
ビルゴはディープインパクトの産駒で、セレクトセールで史上2番目となる6億2640万円で落札された。近藤も期待していたのだろう。ビルゴは1月19日の京都競馬場で新馬デビューした。断然の1番人気になったが、レースぶりはお世辞にもすごいというものではなかった。近藤に託された豊が、どうしても勝ちたいという気持ちが入り過ぎて、大事に乗り過ぎたということもあったのかもしれない。
今年はこれで、アドマイヤの馬の多くに、豊が乗ることになり、さらに勝ち星を増やすのは間違いないだろう。
ところで、日本の競馬小説には面白いものが少ないが、先日読んだ「ザ・ロイヤルファミリー」(早見和真・新潮社)はなかなか読ませる。<成り上がった男が最後に求めたのは、馬主としての栄光。だが絶対王者が、望みを打ち砕く。誰もが言った。もう無理だ、と。しかし、夢は血とともに子へ継承される。馬主として、あの親の子として。誇りを力に変えるため>(アマゾンの解説から)
中でもレース描写が迫力満点だ。競馬好きにはお薦め。
1月28日、日本記者クラブで「サンデー毎日を励ます会」が開かれた。私も青木理や田原総一朗などと発起人として参加した。久しぶりに朝比奈豊・毎日新聞グループホールディングス会長にも会った。隈元浩彦編集長は3月に辞めるそうだが、今時珍しいジャーナリズム路線を歩むサン毎の奮闘を祈りたい。
そのサン毎で、ノンフィクション・ライターの安田浩一が、日本の各地にある「歴史」を物語る碑などが次々に取り払われている実情をルポしていて読ませる。宮城県栗原市の県道に設置されていた「朝鮮独立運動家・安重根」の記念碑を指し示す観光案内板が撤去されていた。安は、中国・ハルビンで伊藤博文を暗殺したことで知られている。ここは、逮捕され死刑判決を受けた安が収監されていたとき、安の看守をしていた千葉十七の菩提寺・大林寺があるところだという。
最初は安を憎んでいた千葉だったが、彼の高潔な人柄と東洋平和を説く識見に強く惹かれ、心を通わせるようになった。安の記念碑が寺にあり、多くの日韓の観光客や留学生が訪れるようになり、県が5カ所に案内板を設置したのだが、2015年ぐらいから、テロリストの案内板を県が公費で建てるのはけしからんという批判がメールや電話で寄せられ、村井嘉浩知事が突然、撤去に踏み切った。
群馬県高崎市にある県立公園「群馬の森」の敷地内にある朝鮮人労働者追悼碑も、県側が、公園の静穏が妨げられるといって、碑の撤去を求め、反対する市民団体と裁判になっている。
愛国を掲げ、反韓、嫌韓を声高に叫ぶ連中と話し合うこともせず、めんどくさいものには蓋をしてしまう国や県は、「過去の歴史と真摯に向き合う」という努力を放棄しているといってもいいだろう。インフルエンザ騒動もこのままいくと、毒菌をばらまく中国人は日本に入れるなといい出すかもしれない。(文中敬称略)