2020年 7月 11日 (土)

新型コロナで介護クラスター崩壊!バタバタ倒れるスタッフ、家族も面会できず

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   全国の介護施設で相次いで新型コロナウイルスのクラスターが発生した。緊急事態宣言が解除されても、多くの施設が危機に直面し続けている。富山市の富山リハビリテーションホーム老人施設で、行政や専門家らによる検証が行われた。この施設で4月から5月にかけて大規模なクラスターが発生。入居者と職員あわせて59人が感染し、9人が死亡した。

   検証チームが注目したのは食堂だった。毎日60人以上が集まり、4人1組になって食事などの介助を受けていた。もう1つは浴室。着替えや入浴のため、2人の介護士で1人の入所者を介助していた。これを週2回、1日数十回繰り返していたのだ。入所者の3分の2に認知機能の低下がみられ、マスクや手洗いなどを徹底することが難しかった。

   クラスターが発生すると、「負の連鎖」が起きた。職員の感染者が増加し、濃厚接触者も出勤できなくなったり、感染を恐れて出勤しない人も現れた。3人で50人近くの入所者のケアをする事態にもなり、介護崩壊寸前だった。

   さらに追い打ちをかけたのは、感染者全員を病院に移したくても、入院できない状況が生まれたことだった。富山市内に2つある感染症指定医療機関でも感染が相次ぎ、医療崩壊の危険が高まったのだ。重症者以外は受け入れる余裕もなくなり、軽症者は施設で診療と介護を続けることにした。

デイサービスの玉突き休業・縮小

   クラスターの発生は地域の介護サービス体制に深刻な影響を及ぼした。広島県三次市では4月、デイサービスや訪問介護を行う施設が次々と休業・縮小に追い込まれた。クラスター発生の中心となった介護事業所のデイサービス利用者は、複数の事業所を利用していたりして、感染は他の事業所にも広まった。

   最終的に市内の事業所の9割、58事業所が休業・縮小する「休業連鎖」が起きてしまった。これまで週5日、1回1時間の訪問サービスを受けていた94歳で1人暮らしの男性は、週2回、1回30分に縮小され、心配した娘が東京から駆け付けると、今度は感染拡大している東京から来たという理由で、サービスがすべてストップしてしまった。

   取材したNHK社会部の金倫衣記者は「相部屋だったり、食堂で一緒に食事をしたりする構造で、抱きかかえて移動するなど、3密になる機会が多い介護施設では、もともと感染対策は難しいんです」と報告した。

文   バルバス
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