2024年 4月 27日 (土)

菅首相、世論調査の支持率低下にショック GoToトラベル停止発表の夜の会食が波紋 宮内庁長官の発言受け、週刊誌は小室母子への「人身攻撃」報道

眞子さんの結婚は再び先行き不透明に

   さて、秋篠宮眞子さんの結婚宣言が出て、事態はハッピーエンドに向かうかと思われたが、秋篠宮の誕生日会見で飛び出した「結婚と婚約は違う」という不可解な発言以来、週刊誌は小室圭と母親・佳代への「人身攻撃」とも思える報道が止まらない。

   そこに12月10日、西村泰彦宮内庁長官が突然、

   「(秋篠宮は)一番大事なのはきちんと説明していくということだと強調されたと受け止めています。私としては説明責任を果たすべき方が果たしていくことが極めて重要だと考えています」

   と会見でいい出したのである。

   記者が「説明責任を果たすべき方とは」と聞くと、

   「基本的には小室さんの弁護士とか、小室さん側だと思います」

   と答えたというのだ。

   文春、新潮ともに、その前日、西村長官は小室家側の弁護士、上芝直史を宮内庁に呼び、「しっかり説明するように」「このままでは国民が納得しない」と、強い口調で警告したそうである。

   文春によれば、この会見の翌日に行われた皇嗣大夫の会見では、秋篠宮夫妻も眞子さんも、長官の発言を承知していたという。

   この発言に、いったんは眞子&圭の結婚は決定とうなだれていた週刊誌は、再び牙をむいた。

   だが、その内容は、私が「人身攻撃」ではないかと思うほど、激しく品性を疑われるものが多い。

   中でも女性セブンは、19年も前の佳代の夫だった人間の自殺の件を持ち出してきて、彼女の人間性を問題にし、男性関係まで憶測で報じているのである。

   セブンは、夫が行方不明になっているとき、妻である佳代が、もっと早く警察に捜索願を出していれば、命を助けられたかもしれないとまで書いている。

   あたかも彼女の薄情なやり方が、夫を死に至らしめたとでもいうようである。いくらなんでもと思わざるを得ない。

   小室圭はまだ眞子さんと結婚したわけではない。一般人のプライバシーを書きたて、宮内庁長官までが名指しで批判するなど、私には異常としか思えない。

   新潮は、宮内庁長官の異例と思える発言の裏には、「その背後にいらっしゃるのは四方、すなわち天皇皇后両陛下と上皇ご夫妻となります。中でも今回は、もっぱら上皇后さまの強い"ご懸念"が影響しています」(さる宮内庁関係者)

   私には信じられないが、もし、上皇后がこの結婚に反対なら、この結婚は"成就"しないと思う。

   なぜなら、元婚約者が「おカネは要らない」と現代誌上で発言し、この問題は単純な金銭トラブルではなく、小室母子の人間性についての問題へと変わってきているからである。

   もし、母子が会見を開いたとしても、何を申し開きするのか。「自分の人間性をどう思っているのか」と聞かれても、答えようがあるまい。

   所詮、メディアの餌食になり、SNSは炎上して、捨てられるだけではないか。

   私が代理人だったら、会見はせずに文書でやらせると思う。

   それよりも心配なのは眞子さんのことである。「お言葉」を出す前に、両親や天皇皇后、上皇夫妻に了承を得ていると書いてあったのに、父親である秋篠宮が煮え切らない態度で終始したため、再び、結婚は暗礁に乗り上げ、先行きは不透明になってきた。

   これを終息させることができるのは、秋篠宮以外にいない。あなたのリーダーシップが問われていると思う。父親は哀しい。ましてや花嫁の父は哀しく女々しいものである。

   だが、若い2人だけに任せておくのではなく、皇嗣として、父親として、決断すべき時だと思うのだが。(文中一部敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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