2024年 4月 27日 (土)

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嵐がいよいよ大晦日で活動停止

   さて、「嵐」が大晦日の「This is 嵐 LIVE 2020.12.31 生配信ライブ!」で、実質的に活動を停止する。テレビはここぞとばかりに「嵐」を引っ張り出して、人気にあやかろうと懸命である。

   週刊誌も"あやかり企画"をやっているが、文春だけはメンバーの女性問題を蒸し返して特集を組んでいる。「嵐」は故・ジャニー喜多川社長の最高傑作だが、アイドルになる素材を見つける眼はすごかったと、二宮和也がジャニーズ入りした1996年6月に、彼と一緒にオーディションを受けた元ジャニーズのタレントが話している。

   「ジャニーさんが見ている前でダンスをしたり、カメラテストをする。あの日は二百人くらいいたと思いますが、正直言ってニノが一番パッとしなかった(笑)。

   猫背だし、ポロシャツをズボンに入れてリュックを背負い、いかにも冴えない少年といった風貌。それでもジャニーさんが一番に選んだのがニノ。なんであいつが受かるんだ? って顔してましたが、ジャニーさんの眼力には舌を巻くばかりです」

   私は、ジャニーはジャニーズを「ピーターパン」に出てくるネバーランドにしたかったのだと思っている。ここにいる間は、いつまでも子どものままでいられるのだ。そうでなければ、不惑にもなろうという中年男が「アイドルです」なんて恥ずかしくていえるはずがない。

   今週のフライデーも「嵐」を特集しているが、「ありがとう『嵐』」では、読む気にならない。合併号なのに他にめぼしい記事もない。失礼ないい方にはなるが、フライデーは写真週刊誌としての原点を見失っていると思う。アイドルを持ち上げるだけの週刊誌なら他にもいくらでもある。来年は写真誌でなければできないことは何かを、もう一度原点に返って徹底的に考えてほしいものだ。

   私がフライデーにいた頃、有名人と付き合っている「有名になりたい女性」から電話がかかってくることがよくあった。

   錦織圭(30)を目出度く射止めた元モデルの観月あここと山内舞(29)も、そのような女性らしい。彼女は高校を卒業してモデル活動を始めたが無名のまま。知られたのはジャニーズの「Kis-My-Ft2」の玉森裕太というタレントとの熱愛を週刊女性がスクープしたことから。

   その後観月あこと名前を変えて、鳴かず飛ばずだったが、錦織とデートしている姿を女性セブンが報じて、知られるようになった。

   文春にも、2016年の11月に「錦織と彼女が結婚式場の下見にハワイへ行く」という情報が寄せられた。当事者しか知らないはずの飛行機の便名や日時まで。その後も、錦織とのツーショットが様々な媒体で報じられた。

   そんな彼女との交際に、周囲は反対したが、錦織は耳を貸さなかった。そして5年半の交際を経て彼女は錦織をゲットした。やったね舞ちゃん!

   同じ文春で、池上彰が尾身茂をインタビューしている。そこで尾身は、来年の東京五輪について、

   「開催するためには、早く『ステージ2』の段階に戻す必要があると思います。(中略)医療の逼迫を解消し、重症者・死者数を減らす、そして経済の不況や失業率を抑える」

   池上は「今のままでは、オリンピックは開催できないということですね」。これを菅首相が読んだら、「尾身め、余計なことを」と怒り出すだろうな。

   神奈川県座間市のアパートで、男女9人を殺害した白石隆浩被告に死刑判決がいい渡された。白石は控訴しないようだから、死刑判決が確定するのだろう。

   文春によれば、その白石と結婚したいと30回も面会に来ている女性がいるという。20代前半のA子で、逮捕数日前までSNSで「会いたい」と誘われ、「人を殺した」と打ち明けられていたそうだ。

   白石も獄中結婚する考えはあるようで、結婚する可能性はあるのかと聞かれて彼女は、「と思いますけれどね」と答えている。何もいうことはない。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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