千代(杉咲花)たち鶴亀家庭劇が、東京の演劇雑誌から取材を受ける当日。劇団員たちは記者とカメラを前に各々気合いが入っていた。
テルヲ「千代をきれいに撮ったってや」
窓の外で騒いでいる千代の父・竹井テルヲ(トータス松本)。ところが、劇団員たちの取材が進む中、稽古場の外ではテルヲの前に借金取りが現れ喧嘩沙汰になってしまう。
借金取り「どうせお前、もう長くないんやろ。そやったら娘に責任とってもらうわ」
稽古場の中に入ろうとする取り立て屋たちに必死に殴りかかるテルヲ。
テルヲ「あいつに指一本触れてみろ。全員、あの世へ道連れや。怖いもんなんかないんじゃ」
激しいもみ合いになり熊田が呼んだ警官たちが現場に駆け付ける。騒然とするなか千代がたまらず外に出ると、テルヲは傷だらけで警察に連れていかれるところだった。
岡安の宗助が、自分を助けてくれた時のテルヲの言葉を明かす
千代「テルヲ!」
すると警察が千代を睨みつける。
警察「お前はこの男の身内なのか?」
テルヲ「そないなわけあれへん。知らんのかいな。あの人は女優やで」
その後、連行されたテルヲが気になって仕方のない千代。そんな気もそぞろの千代に、岡安の旦那である岡田宗助(名倉潤)が結石で倒れたときのことを話す。テルヲは病んだ体で宗助を背負って病院へ運びながら「死んだらあかん、父親がわりのお前が死んだら千代が悲しむ」と励まし続けたのだと。
(NHK総合あさ8時放送)