2024年 4月 26日 (金)

福原愛「痛み分け離婚」子どもはどっちの国に?台湾の「共同親権」って何?...週刊文春の次号にご期待――ほか10編

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億超えサラリーマン1位と2位はやっぱりソフトバンク!報酬総額18億円と17億円...社長になんかならなくても超高給時代時代

   私は金持ちが大嫌いである。金持ち=人の悪いヤツ=詐欺師というイメージが抜け難くある。だいたい億などというカネをどうやれば稼げるのか、私には想像もできない。そのカネの陰で泣いている正直者がどれだけいることか。したがって、週刊ポストの億超えサラリーマン200人などという特集に、いつもなら目を向けないのだが、今週は合併号なのに読んでみたい特集がほとんどない。仕方なく紹介するのだが、読んでいて怒りたくなっても、私の責任ではないから、よろしく。

   1位、2位に並んでいる外国人は、報酬総額(年収のことなのか?)が18億円と17億円である。私が汗水たらして稼いだ生涯年収の数倍を1年間で稼ぐ。こんなバカなことがあっていいのか。この2人と私の能力にそれほどの差があるはずないではないか。

   2人はソフトバングループの元取締役と副社長である。それ以外にもソフトバンクグループの人間が何人も200人のうちに入っている。そんなに景気のいい会社なら、孫正義とかいうトップは300億円ぐらいもらっているに違いないと目を皿のようにして見てみたが、孫の名前がない。これだけで、失礼だが、この会社が胡散くさいと思うのは、私の僻みだろうか。

   ソニーグループの会長という吉田憲一郎は61歳で、12億円か。エイベックスの松浦勝人会長は約6億円。昔は、多額納税者のほとんどが企業のオーナーか土地持ちだった。今は、サラリーマンでも社長にならなくても、取締程度でも億を超える報酬をもらえる。いい時代なのか、バカな時代なのか。私には縁がなさ過ぎて、判断がつかない。

   200人の表を見て、パナソニック会長の津賀一宏が2億円、副社長の佐藤基嗣が1億4700万円。東芝の元社長の車谷暢昭が1億4500万円。こんなに業績の悪い企業の人間がこんなにもらっているのはおかしくないか。少なくとも、報酬の3年分ぐらいは会社に戻して、社員のボーナスに加算してもらうとかしなければ、社員たちに顔向けができまい。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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