対コロナ戦略、根絶ではなく「共生」に? モーニングショーで交わされた意見

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   「ちょっと心配な状況の新型コロナウイルスです。全国の新規感染者は4日連続で1万人を超えました。一昨日(2021年7月31日)は東京の新規感染者数が初めて4000人を超えたという状況です。感染が拡大しています。ただ、その一方で、観光地は若い世代を中心に多くの人でにぎわっています」と司会の羽鳥慎一が伝えた。

  • 「マスクをする」対策の継続の必要性が指摘されている
    「マスクをする」対策の継続の必要性が指摘されている
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ワクチンを規定回数接種済みでも...

   7月30日金曜日には、菅総理が若い世代への感染急拡大に危機感をあらわにしていたが、翌土曜日に東京・新大久保で遊んでいた若者たちは...。「見てない。いつもと同じこと言っているのかなと思って」(18歳女子大学生)、「若者だけって感じに言われがちですけど、街を見ていても自分たちより年配の方たちも全然出歩いている」(20代社会人)と、伝わっている様子はない。

   そんな中、8月2日の「モーニングショー」はデルタ型ウイルスと中等症の危険性に注目。羽鳥が「アメリカCDC(疾病対策センター)の分析で、デルタ型ウイルスの感染者1人が平均8~9人にうつすと分かりました。CDCの所長も『デルタ型はこれまで知られた中で最も感染力が強いウイルスの1つだ』としています」と触れた。

   番組が取り上げたのはCDCの内部文書。7月上旬、米・マサチューセッツ州で469人の集団感染が起こり、133人の検体を採取したところ、およそ9割がデルタ型だったという。さらに、この469人の76%が規定回数のワクチンを接種済みだったというのだ。CDCはこの結果を受け、「デルタ型に感染した場合、ワクチン接種者でも未接種者と同じ程度で感染を広げる可能性がある」という見解を示した。

羽鳥慎一「ワクチンを打ったうえで、マスクをするという普段の対策は必要だと」

   東京都医師会会長の尾﨑治夫氏「私も大変驚いています。ワクチンの効果は、今までは重症化予防はもちろん、感染防止にも有効だと言われてきた。こういったデータが出てきたということは、もしかしたらアメリカでは更に変異が進んでいるのかも知れない。いずれにせよ、ワクチンさえ打てば大丈夫だという考え方は注意しないといけない」

   羽鳥「ワクチンを打ったうえで、マスクをするという普段の対策は必要だと」

   山口真由(弁護士、元財務官僚)「そう考えると、コロナに対する考え方をある程度考え直さないといけない時期が来たのではないか。アメリカとイギリスは明らかに、コロナの根絶ではなく、共生のプログラムに入っている。日本がそうなるにはもう少しワクチン接種率が進まないといけないが、今までと同じような人流抑制を続けていくことは難しいと思う」

   山口の意見に、尾崎氏は長期的なヴィジョンとしては賛同。しかし「根本的な見直しの時期は秋以降」と話した。

   羽鳥「今はまず、抑えることが大事だということですね」

(ピノコ)

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