2024年 4月 20日 (土)

子どもから家族に広がる「逆流感染」が拡大、新学期や修学旅行はどうなるのか

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   10代以下の感染者が急増する新型コロナ。厚生労働省発表では、7/15-21(2021年)の週に3450人だった全国感染者が、8/12-18の週では2万2960人と1ヶ月で6倍以上に。沖縄では感染者の1/4、東京でも17%が10代以下だ。子どもたちに広がる感染にツイッターでは「#このままでは二学期は無理」というハッシュタグが注目を集め、「子どもたちの命のことを真剣に」「給食は40人の会食です」など2万7千件の投稿が。

   有明こどもクリニック豊洲院の村上典子医師は「6月までの感染状況と比べるとお子さんの陽性者は確実に増えている。PCR検査の陽性率も6月は1/10くらいだったのがこのところ半数。目に見えて増えている」と危機感をつのらせる。

   大阪府の吉村洋文知事は8月18日の会見で「これまでは親から子の感染だったが、感染した子どもが家庭に持ち込む逆流現象を想定しなければいけません」とコメントしている。

   「保育園の中でクラスターが発生すると、マスクなしで生活しているのでクラス全体が濃厚接触者になってしまう。従来よりかなり早いスピードで感染が広がる」(村上典子医師)。

  • 新学期は運動会など学校行事が目白押し(写真はイメージ)
    新学期は運動会など学校行事が目白押し(写真はイメージ)
  • 新学期は運動会など学校行事が目白押し(写真はイメージ)

大阪府は部活や体育祭の自粛も求める

   めざまし8では、1歳の娘が肺炎入院した母親のツイートを紹介した。「一緒に行けなくてごめんね。肺炎治るまで頑張ってね」という母親だが、この母親も症状ありの陽性で自宅療養中。「いつまで高熱が続くんだろう。もし肺炎だったらどうしよう。急変して死んでしまったら」などのツイートも。夫は陰性だったが、3歳の長女も無症状ながら陽性となっている。

   新学期はどうなるのか。萩生田光一文科相が「全国一斉の臨時休校要請は行わない」としている一方で、各自治体ではさまざまな対応が予定されている。横浜市は夏休みの延長を発表。相模原や那覇市も始業式1週間遅らせることを予定してる。群馬県では県立高校などで登校とオンライン学習を組み合わせた分散登校を実施。東京都では修学旅行の中止や延期を呼びかけている。

   大阪府では修学旅行の原則延期のほか、学校関連クラスターの64%が運動部関連で発生しているという調査結果をもとに、感染リスクの高い部活動の自粛や、体育祭では感染リスクの高い競技の自粛も求めている。さらに休校も視野に入れているという。

橋下徹「同じスケジュールで進むやり方、時代に合っていない」

   小室淑恵(ワークライフバランス社長)「今のタイミングで全国の親が一番心配している。オンラインの検討はやってきましたか? 8月20日に萩生田文科相がオンライン授業が円滑にできるよう準備を求めたが、あと10日ですよ。このタイミングでやっとオンライン」

   橋下徹(弁護士)「昨年、9月入学の議論が出た。文科省の反対で無くなってしまったが、あれは全員9月入学ということではない。子どもたち全員を4月入学3月卒業という同じスケジュールで進むこのやり方が、時代に合っていないのではないかということ。個人の能力に合わせてカリキュラムを進めると4月入学3月卒業に固定しなくてもいい。北欧などもそうですが、いつ学校が始まろうがいつ休もうが関係ない。習得できない子どもは留年とかではなく長く学べる。政府が一律で動かそうというのは違うと思う。抜本的な改革を文科省がやらなきゃいけないのにいつも昔のやり方」

(みっちゃん)

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